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☆本#427,428 罰「死者の雨 上・下」ベルナール・ミニエ著を読んで

シリーズ2作目。
シリーズ4,5,2の順で読んでしまったけど、セルヴァズとハルトマンの関係を知るには1から読むほうがいい。
セルヴァズは、教養はあるけど格闘は弱く、自分の世界に入っていつも暴走する傾向。

冒頭、監禁された女性の様子が描かれ、彼女の進捗も話の間に挿入される。

嵐の夜、フランス南西部の学園都市で、女性の変死体が見つかる。女性は名門校の教師で、現場にいた学生ユーゴが容疑者として捕まるが容疑は否認。彼の母親は、セルヴァズを裏切った元恋人マリアンヌだったことから、マリアンヌとセルヴァズのつながりが復活。そして、ユーゴはセルヴァズの娘の先輩でもあったことから、マルゴと同級生のエリアスは、ユーゴの友人ダヴィッドらをこっそり調べ始める。

現場にマーラーのCDがあったこと、ハルトマンの姿が隣接する都市で見られたことから、セルヴァズはマルゴに警備をつける。

セルヴァズは、自身も過去にこの名門校に通っていて、その時の親友が現在教師をしていて、マルゴの先生のひとりだった。後に、彼の秘密とマリアンヌとの関係、彼女の秘密も知る。

過去にセルヴァズとハルトマンの事件で共に働いたジーグラーは、その事件で降格された後も、ハルトマンに関する調査は続けていた。セルヴァズからハルトマンの目撃情報を聞き、独自の調査を進めていたところ、セルヴァズのオフィスのパソコンに不正アプリがインストールされていることに気付き、誰の依頼か突き止めていく。

ハルトマンはセルヴァズに会った時から、闇を持つ彼を自分の片割れのように感じていた。彼を知るほどその思いは強くなっていく。

ある事件をきっかけに、過去の事件と今起こっている事件のつながりに気付くセルヴァズ。ジーグラーと共に、過去の行方不明者の所在地をつきとめる。その時の事故で、一時的に視力を失って病院にいたセルヴァズは、部下を娘の警護に送った後で、犯人は弱っている自分を殺しに来ると気付き、呼び出しボタンを押すが誰も来ない。目に包帯を巻いたまま、病室を抜け出し、エレベータで会った看護師に憲兵隊まで車で連れていくよう頼む。
車中、彼がダヴィッドだと気付く。彼は、自分が犯人だと告白し、高速で逆走し、セルヴァズを巻き込み、死のうとするが…。

その後真実がわかったセルヴァズが刑務所でユーゴに面会していると、携帯のSMSにJ・Hからメッセージ。セルヴァズは、本当の意味を知り…。。


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