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☆本#527-8 音「ブラック・スクリーム 上下」ジェフリー・ディヴァー著を読んで

リンカーン・ライムシリーズ13作目。
容疑者がイタリアへ飛んだため、後を追うライム一行。
下巻の最後には短編も収録。

NYの路上で男性が拉致され、監禁された姿が動画サイトにアップされる。ライム、アメリアらは捜索を開始し、ライムが現場を割り出し、無事救出する。が、容疑者の自称コンポーザーがイタリアへと逃亡し、新婚旅行で海外へ行く予定だったライムとアメリアらも、予定を変更し、急遽イタリアへ。

なぜか森林警備隊巡査のエルコレがライムらの通訳をすることになり、スピロ検事が反対する中、次の被害者救出でライムの推論が正しかったことがわかり、ひとまず捜査に協力することに。

そんな中、ライムの滞在を聞きつけた駐ローマの米国法務担当官のシャーロットから連絡があり、アメリカから来ている留学生の婦女暴行事件について調査を依頼される。

ふたつの事件を調べていくうちに、つながりが見えてきて、理由とその背景がわかり…。


短編も舞台はイタリア。ライムとサックスがついにイタリアのコモ湖に突き出した半島の町で結婚式を挙げる。式は順調に終えるも、二人は私立探偵っぽいことをすることになり…。


スピロ検事は当初個人的なアメリカへの敵対心からライムらに非好意的だけど、ライムとの会話中にアメリカ人はすぐ言い訳をするというようなセリフがあって、そこ確かに。多民族国家ゆえ、言葉で理解し合う、という文化も背景にあると思うけど。

短編では、電話のシーンだけエルコレが登場するんだけど、ライムに「その気が短い所、早くも恋しいですよ!」というセリフがあって、そこもなんだか確かに。

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