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☆本#408 親子「透明な螺旋」東野圭吾著を読んで

著者の本はあまり読んだことはないけど、最近読んだ海外ミステリーよりはサクッと軽く読めた。

エピローグ:戦争が終わって数年後に生まれた女性が高校卒業後就職し、故郷を離れる。
ある日彼女は引ったくりに遭遇し、それをきっかけに男性と知り合い、付き合うようになる。妊娠を機に結婚することが決まるも、過労でその男性が亡くなる。無事出産後、ひとりで育てられないと思った彼女は、児童養護施設に生まれた女児を置き去る。

数十年後、島内園香の母親はシングルマザーで、以前児童養護施設に勤務していた。ある日帰宅すると、母親が倒れており、くも膜下出血で亡くなる。
生花店で働く園香は職場で知り合った上辻と付き合うようになり、同棲を始める。

ある日上辻の死体が見つかる。解剖の結果体内から銃弾が見つかり、自殺でないことが判明。刑事の草薙と内海が調査を開始し、まず彼の住んでいた家に向かうと、彼の失踪届を出していた園香も姿を消していた。

草薙は園香の知り合いの絵本作家、松永と湯川のつながりを見つけ、連絡がつかない松永にコンタクトが取れないか、彼を訪ねる。

上辻の正体、園香と銀座のママの関係、湯川と松永の関係が徐々に明らかになり、なぜか湯川も彼女らのために行動を起こし…。

犯人は早い段階でなんとな~くわかっていくけど、親子関係が複雑でシンプル。湯川と母の関係、子供の決断とその後の気持ちの変化の話が印象的。


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