![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20761733/rectangle_large_type_2_ef0348ff7a20062cc7184c4d771cc98d.jpeg?width=800)
☆本#28 孤独と後悔 「ストーンフィールド」キョウコ・モリ著
キョウコ・モリの3部作の3冊目をやっと読んだ。34歳既婚女性が主人公。子供の頃両親が離婚し、10歳の時、アメリカ人と結婚してアメリカに移住していた母親のもとへ行くことになり、以来父親には合っていない。
合わない母親との関係で傷つき、親友に依存している。父親が病気で他界、親友が離婚、自身もパートナーとうまく行ってない。誰とも心底理解し合えない。そして、出会いがある。
中盤でポイント読みに走ったけど、後半の展開に引き込まれて一気に読んだ。
最後に少しホッとした。孤独や現状維持を選ばなければいけないと思っていた主人公の気持ちがやっと外に向いたから。あとひと押しで呪縛から逃れられるかも。とはいえ、呪縛を作ってるのも自分だけど。
アメリカではミレニアム世代の離婚率が低いとか。理由は、離婚貧乏回避らしい。
子育ては1人だと大変だしお金がかかるから、別れるより協力していく道を選ぶ。つまり子育て終了は結婚終了にもつながる。
キョウコ・モリは小説を英語で書いていて、日本語は翻訳家が担当している。日本語では表現が違うから書けないらしい。アメリカ人のセリフで厳しいのがあって、どう英語で表現してるのか興味を持った。英語だと訳の日本語とは印象が違う気がする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?