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☆本#602 可逆性「闇夜に惑う二月」アラン・パークス著を読んで

刑事マッコイ・シリーズ2作目。
マッコイの子供時代のトラウマ、マレーとの関係性等も描かれる。
語り手は彼だけで、ミスリードも。

1973年2月。スコットランド、グラスゴー。
冒頭、殺人シーン。

マッコイは殺人現場のビルの11階に階段で上がると、胸に言葉が刻まれ、ひどい状態の死体が。マッコイは、3週間の休暇中(前作の影響)だったが、同僚が不在で1日早く呼び出された。

死体は、サッカーの若手スターのジャクソン。ギャングのボス、スコビーの娘エレインの婚約者だった。
捜査開始後、エレインにつきまとっていた男が容疑者として浮上。男は既に姿を消しており…。

そんな中、教会で男が自殺。
一方、マッコイと幼馴染でギャングのボスのスティーヴィーはある男の消息を知り、行動を起こし…。

1973年というのが、ポイントか。善悪の境界線が微妙。マッコイのしたことも。
前作ラストで嘘が必要だったのか。
意外な展開のあとで、さらに意外な展開。

本作でもマッコイは怪我を負い、窮地に陥る。彼の胸に刻まれた言葉は何だったのか。



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