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☆本#35 近親者の死 「パンとスープとネコ日和 今日もお疲れさま」群ようこ著

シリーズ5作目。主人公アキコのサンドイッチ店で働いているしまちゃんの結婚後の話が出てきたり、基本的にいつものように周りとの交流が描かれるほのぼのした世界。悩みはあるけれど、平和だ。非常事態宣言がなされた後だから特にそう感じるのか。

とはいえ、近親者と思われる人物がこの世を去る、突然。が、そこは特にストーリーに影響を及ぼすわけではない。

近親者の死で想起したのが、最近読んだウィルス感染者がそれと知らず周りにウィルスを拡散してしまったという記事。

日本の若者は緊急事態宣言の前にライブに行って、そこで(おそらく)感染し、周りに感染させた。若いこともあって感染を軽く考えていたようだ。

アメリカのシニアも緊急事態宣言・外出禁止になる前に、葬式と結婚式に出席した。そこで近親の高齢者3名が感染し、亡くなった(その内ふたりは疾患持ち)。喪失感は大きいに違いない。

日本や、ヨーロッパに位置しながら死者数が少ないポルトガルやアイルランドは、BCGワクチンの接種を国が義務化していて、感染者数が多い国との違いはそれじゃないかと言われているけど、どうなんだろう。

いずれにせよ、ワクチンが開発さえるまで、これまでと違う距離を保つコミュニケーションが求められる。

種の起源でダーウィンも、変化に適応したものが生き残れるといっている。正しくは以下。

”It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.”


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