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☆本#23 知らなかった「化粧品 中身の真相」角谷貴斗著

ナチュラル志向のひとたちは、化粧品を自分で作る傾向がある。成分的に少々気になったので読んだ本。

トピックのひとつ、合成系界面活性剤の歴史

ひとが最初に広く使用した界面活性剤はせっけん。ヨーロッパは硬水で、せっけんと相性が悪く泡立たない。そこで、石油系合成界面活性剤のラウリル硫酸Naを使用することで良好な泡立ちを保つことができた。しかし、このラウリル硫酸Naなどは脱脂力が強く、肌トラブルを生じさせた事例から「石油系の合成界面活性剤は体に悪い」と位置付けられた。

このラウリル硫酸Naを改善して作られたのがラウレス硫酸Na、世界のシャンプー基剤の主流。

肌トラブルは改善したけど、肌乾燥や痒みを訴える声があったため配合されたのが両性界面活性剤。

そして、「ラウレス硫酸Na」「ラウリルベタイン」「塩化Na」の三大組み合わせが誕生し、日本に上陸する。

その後、肌に低刺激のアミノ酸系界面活性剤が使われるようになる。

この本は2006年に出版された本なので、現在はさらに改善・改良されているだろう。

スティーブ・ジョブズが、欠陥が見つかったことがわかっても製品は予定通り発売し、発売後すぐupdate版を告知するやり方、アメリカ人の友達が知らない成分が入っているシャンプー等は買わないと言っていたこと、市場に出始めた合成成分のシャンプーを使っていたら抜け毛が増えはじめたのでオリーブせっけんに切り替えたら抜け毛が減ったという昔の新聞記者の記事を思い出した。

長い成分名を見ていると、「電気代500円贅沢な生活」の著者アズマカナコのように無添加せっけんを使用したほうが安心・安全な気がしてきた。彼女は、これで体、髪から、洗濯等、洗浄系はすべてまかなっている。スキンケア品は手作りしているらしい。

「ゼロ・ウェイスト・ホーム」著者のベア・ジョンソンも、肌ケアは酢やオイル、化粧は自分で自然素材から作ったものを使用している。そこまでしなくても、肌につけるものは少し注意したほうがいいかもしれない。


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