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☆本#27 気付いてしまったらもう始めるしかない「プラスチック・フリー生活」ジャンタル・プラモンドン&ジェイ・シンハ著

今年から俄かにプラスチックの使用を代替品を使うことで減らしたり、ごみ削減を自分のできる範囲で始めているけど、プラスチック汚染は思った以上に深刻だった。

プラは添加物で、添加物は不安定なので浸み出る。浸み出た有害物質(内分泌攪乱物質)は人の体内に入り込む。

内分泌攪乱物質(下に補足)は、血流に紛れ込み、本物のホルモンに似た働きをして内分泌のバランスを崩す。遺伝で何世代にわたって波及が続く可能性もある。

ちなみに、内分泌攪乱物質BPA(ビスフェノールA)は欧米だと6歳以上で90%以上に検出されている。ドイツのカフェでマイカップ持参・プラカップ削減が推奨されているのはこれきっかけかも?

プラを焼くと有害物質が気化して空気中に漂う。2018年に中国がプラごみを日本を含む先進国から受け付けなくなった理由は、空気汚染が深刻化し、人体に影響を及ぼし始めたからじゃなかったっけ。

環境ホルモン問題は、塩ビ(発がん性物質含む添加物)の生産をやめた程度では解決されていなかったのだ。

避けるべきプラ素材のひとつとして、スポーツウェアや下着に使われているポリウレタンがある。家でも、残念ながら機能性タイプの服がそうだった。

シリコーンは合成素材だけど、基本的には比較的安全らしい。よかった。

「プラスチック・フリー生活」の著者(夫婦)は、2002年にプラが溶けたものが人体に危険を及ぼすという記事を読み、プラについて調べ始めた。そして、プラが危険であること、まわりにプラ製品が多く代替品がなくて一気に使用をやめることができないことに気付き、プラ使用を少しずつ減らしていくことにした。

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2002~2003年ごろヨーロッパに行った際、レジ袋のない店(あるいは、有料)があり、エコ袋の必要性を認識した。あっちではプラ削減がすでに始まっていたのだ。日本はこの点は遅れているような。それより温暖化のほうが注目されているような。

現在洗剤は用途別に細分化され、それぞれがプラ入りで売られているけど、実は、重曹、クエン酸、酢、無添加せっけんがあれば、キッチン、トイレ、風呂掃除は対応できる。洗濯も。

著者のブログ「life without plastic」へのリンク。参考に。

本で使用された参考文献のリンク(NHKのサイト)

家にあるプラは少しずつ減らして、代わりに長期で使えるガラス瓶、ステンレス製、自然素材品に切り替えよう。と、強く思う。

補足: 内分泌系の異常と内分泌攪乱物質(BPA)の影響

1980年代後半、動物学者が農薬や化学物質が生態系に与える影響を調査した際、内分泌系の異常に気付いた。

プラ製品には添加物(可塑剤、芳香剤、硬化剤、安定剤等)が入っていて、それが溶け(浸み出し)、海中、空気中に広がる。人体に有害なのがこの添加物で、この有害物質を内分泌攪乱物質(BPA)という。これが血流に紛れ込み、本物のホルモンに似た働きをすることで、攪乱物質が入り込み、内分泌系のバランスが崩れ、身体に長期的に混乱を及ぼす。影響を受けやすいのが胎児や子ども、妊婦。若年層に、プラスチック・アレルギーが現れ始めている。



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