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☆本#281 タイトルが合ってない「監禁面接」ピエール・ルメートル著を読んで

著者の3作目。アレックスの前に書いた作品で、語り手が主に主人公というのは珍しい。

タイトルはホラーな印象でイマイチ合ってない気がする。

主人公は50代半ば過ぎの男性、リストラされて求職中。年齢がネックで採用までに至らない。が、ある日面接に進めるチャンスを得る。そこから、準備、裏切り、妻や娘らとの揉め事、元上司とのいざこざ等いろいろあって、事件を起こし牢獄に入り、裁判があって、交渉に勝って、さらに問題を乗り越え、金銭面も解決するけど…。

本は分厚いので、上記あらすじは一部。

出所してからがスピード展開。元同僚に起こったラストの出来事はひどい。著者は結構容赦ない。他の作品と比べると暴力が然程コテンパンではないが…。主人公は著者の年齢に近いので、その世代の考え方とか出てるかもと思うと興味深かった。

誰の立場に立つかで見方も変わるかも。

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