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☆本#477 錯綜「恐るべき太陽」ミチェル・ビュッシ著を読んで

著者はフランスを代表するミステリー作家のひとり。未読だったので新刊を読んでみた。
語り手は複数だけど、捜査を担当するヤン(作家志望の女性の夫)と助手役マイマ(作家志望の女性の娘)が中心。

人気ベストセラー作家PYFと、彼のファンで創作アトリエ参加に応募し、抽選で選ばれた5名の作家志望の女性と、一部その家族が、南太平洋仏領ポリネシアのヒバオア島に向かう。滞在先は「恐るべき太陽」荘。食事等の世話は現地人の女性とその娘二人が担当。

島に到着後、さっそくPYFから課題がでる。
が、その夜、PYFは食事に来こなかった。なにかの演出かとみんな思うが、誰かと争っているのを目撃された後、死体で発見される。彼の手には、参加者が書いた課題の原稿が。

参加者のひとり、ファイレーヌはフランスの主任警部。夫のヤンは憲兵で、部外者の彼がいったん仕切ることになる。

その後、別の参加者の死体が発見され、ファイレーヌもPYFと過去につながりがあったり、そもそも彼女が過去に担当した事件の犯人と思しき人物がいることがわかるも…。


関係者同士のつながり、過去の事件のその後の真相、語られていなかった事実等は終盤にやっと明らかになる展開。最後のほうで語り手が誰かがトリッキー。

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