☆#370 ヒトの奥深さ「靴ひも」ドメニコ・スタルノーネ著を読んで
映画を観たいと思っていたのに、結局タイミングが合わず、原作を読むことにした。
3部構成。
第一の書は、妻から浮気した夫への数回にわたる手紙。それぞれ違う状況で、進捗がありつつ、怒りがぶつけられている。冷静なようで、感情的なような。
ああ、いつまで続くんだろうと思っていると第二の書が始まる。
第二の書は、語り手が夫。高齢になった二人がバカンスから戻ると部屋が荒らされていて、猫が消えている。二人が別れていない理由はなんだろうと思って読み進むと、いろいろ背景や事情がわかってくる