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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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2021年11月の記事一覧

☆本#251,252,253 男女差「夫の息子」「男の始末」藤堂志津子著、「不自由な心」白石…

ふたりの作家がとても対照的な作品。ふたりとも作家になって数年で直木賞と芥川賞をそれぞれ受…

☆本#250 人生、振り返り大事かも「白光」朝井まかて著を読んで

主人公は江戸時代生まれの実在の人物山下りん。史実をベースとしたフィクション。 子供時代か…

☆本#248,249「秋の猫」「きままな娘 わがままな母」藤堂志津子著を読んで

著者は恋愛ものが多い作家だと思っていたら、動物ものと母娘ものがあったので読んでみた。 前…

☆本#247 依存と責任「君がいないと小説は書けない」白石一文著を読んで

著者の本は、十数冊ほど読んだことがあるけど、終わり方があまり好きではないので読むのをやめ…

☆本#246 少し不幸であること 「自転しながら公転する」山本文緒著を読んで

昨年12月にテレビで著者を見て、それから読み始めて、今後もずっと読めると思っていたら、先日…

☆本#245 「国境の南、太陽の西」村上春樹著を再読

最近、この本の評価が前より上がった的な記事を読んだので再読してみた。 以前読んだ時も、ほ…

☆本#244 「東京奇譚集」村上春樹著を読んで

すでに読んだことがあるけど、内容を忘れてしまったので再読したかった「ハナレイ・ベイ」を読む。 著者の基本的な設定ってこれだったなと思った。つまり、主人公は仕事では割と成功してて(自営系)、何かに長けた能力があり、恋人のような近い関係の人もいたりいなかったりするけど、実質的には一人。自立してて何もかも一人で対処して、一人で生きていく。 この作品の主人公は中年女性。夫とは死別。19歳の息子がハワイで亡くなる。現地へ行き、それから毎年3週間ほどそこに滞在するようになる。十数年後