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➂深セン(香港→マカオ→深セン→マニラ旅)

今回は5月14日から約2週間ほどかけて4ヶ国を回ってきました。フィリピンのマニラに行く予定ができたのですが、マニラだけの往復ではつまらないなということで、香港にもついでに行こうということになり、香港に行くなら香港からすぐ近くにあるマカオと深センにも行っておこうということで今回の旅のプランが決まりました。

今回は深センです。
深センは香港からほんの40~50分程で行ける場所にあり、深センは香港に比べて物価が安いので、香港人は週末に日帰りで深センに行く人も多いとのことです。
そして深センは中国の中でも特にハイテクな都市ということで楽しみな街でした。
初めて中国に行ってみて、中国政府の権力や考え方、米中の問題など少し理解が進みましたので共有できればと思います。

中国入国の際に起きた問題

現在中国は入国するためにビザが必要になっており、入国できるかがとても不安でした。
ググりまくって情報を収集しますが、とりあえず行ってみないと何も分かりません。
香港からバスで中国の入国場所まで行きました。

深センへの入国エリア

ここまではすんなりこれたのですが、この入国の際にとんでもないミスをしてしまいました。
バスでの陸続きの入国は、マレーシア↔シンガポール間で経験したので「あー、あの時と同じだな」と余裕をこいてバスの中にカバンを置いたままにして行きました。
香港での出国検査を終えると中国の入国検査までバスで移動します。
この際に自分の乗って来たバスが見当たらなかったので、「ここの移動はこのバスで移動するんだな」とみんなが次々と乗車していくバスに乗りました。
このバスに乗って中国の入国検査のところまで行きましたが、バスに置いてきた僕のカバンを受け取れる場所がないではありませんか、、
カバンの中には40万円以上するMacbookやiPadなどが入っています。
服などはいくらでも買えるのでいいのですが、流石にパソコンはなくなったらダメです。
入国検査の建物から引き返して、僕の乗って来たバスを探すと「ありました!、深センから香港に帰る側の場所に、、」。
そこは柵で仕切られていて、行き来ができません。
バスの運転手が僕を見付けるなり、すごい形相をして中国語で捲し立ててくるではありませんか。
中国人は不思議で、明らかに中国語を理解してないなと分かるような場面でも容赦なく中国語で喋ってくるんですよね。
そこで通訳アプリを使って話してもらうと、一回中国に入国して、もう一回香港に出国して来いと。。

それをやるしかありません。
とりあえず中国に入国するためにビザの発行手続きを始めました。
そしてこれが長いんですよ。。この発行待ちの時にずっと頭に「ビザはちゃんと発行してもらえるんだろうか。」「僕のカバンは無事だろうか。」と不安が募ります。
そうして待つこと1時間ほど、審査官から声がかかり無事にビザが発行されました。

5日間のみの中国ビザ

中国への入国が終わったら一目散に中国の出国側へ。笑
手続きを終えて、香港に入ります。
僕の乗ってきたバスの運転手はもういませんでした。
バスの方に話しかけると事情が分かったみたいで、警察の方へ引き渡されて僕のカバンが出てきました。
あれやこれや手続きを終えてようやくカバンが戻ってきました。

僕のカバンが無事に戻ってきました

カバンが戻ってきたら、今出てきた出国検査の場所に戻り、事情を説明します。
言語が伝わらないし、時間かかるし本当にめんどくさいことになりましたが無事に香港入国のキャンセルをしてくれて中国本土に戻ることができました。
この国境を超えるだけで3時間はかかりました。体感時間はもっと長く感じましたが。

ようやく中国の深センへ入国

深センに入ってすぐタクシーに驚きです。
タクシーが全てBYDの青色のEV車でした。
BYDは深センに本社があるのが理由みたいです。
それにしてもタクシー全部を同じ車種に変えるとは流石中国です。

この日は海外に来てから1週間経ち、中国への入国で色々と疲れたのでシェラトンホテルに泊まってゆっくりする予定にしました。
中国はホテルの値段も含めて物価が安くてびっくりです。
タクシーで移動しましたが、タクシーも激安です。
結構移動しても1000円ほどです。
走っている車を見ると、見たこともないメーカーの車がたくさんあり、中国のEV車は自国で発展してるんだなぁと。

そして中国は全てキャッシュレス決済です。
Alipay, WeChat Payなどを使えるようにしておかないと詰みます。
タクシーの支払いもこのどちらかなので、僕はAlipayを準備していました。
ちゃんと使えるか不安でしたが、無事にAlipayで決済ができました。
これで中国のキャッシュレス決済経済の一員です。

相変わらずシェラトンホテルはきれいで流石マリオットです。
受け付けのスタッフは皆んな英語が喋れて助かります。
部屋にいると果物が届きました。部屋からは深センの開発中の景色が見えます。これからまだまだ発展するんですね。

シェラトンホテルからの景色
シェラトンホテルのビュッフェ

電話でアメニティを頼むとロボットが持ってきてくれました。
最近は日本のファミレスなどの給仕もそうですが、深センでもロボットが運んできてくれるんですね。

アメニティを届きに来てくれたロボ

中国の金盾(グレートファイアウォール)

ホテルのWi-Fiに繋いで仕事をしようかと思ったらここで中国の洗礼を浴びました。
Google検索が使用できません。
これが俗に言う中国の金盾(きんじゅん)なんですね。
これはGoogleだけでなく、アメリカなどの国外のwebサービスは全て使えません。
Instagram、Youtube、Facebook、X、そしてLINEもです。
幸い僕は香港のSimで通信をしていたので、Wi-Fiを切ると金盾から開放されますが、Simのデータ消費量がもったいないですね。
中国は海外のサービス(主にアメリカ)を締め出しており、中国国内で独自の会社が発展しています。
Google→バイドゥ、LINEやWhat's up→Wechat、Amazon→Alibaba
などアメリカのサービス規模を超えるレベルで発展しています。
中国は自国だけで膨大なマーケットがあるので十分発展できるんですね。

Simの容量が無くなったら楽天モバイルの海外ローミングを使用しました。
500円/1GBで使用できるので便利です。

Sim通信をすれば金盾から逃れられるのですが、Google Mapだけは違いました。
Mapはその土地と情報が紐付いているので、場所がずれていたり、口コミが0でどんな場所か分からないなど、本来のMapの機能が機能していません。
海外で右も左も分からない中、Mapがいまいち使えないので困りました。
中国にはバイドゥマップというものがあるみたいですが、全て中国語のようです。
中国の滞在は3日ほどでしたのでGoogole Mapで乗り切りました。

ホカンスが終わり、次の日は中国探索スタートです。
船が大きな船がある観光名所、海上世界。

海上世界

スイーツのお店はロボットで全自動で動いてます。

ロボットが作るアイス
ビルに巨大な広告が映し出されてる
良くわからないチャーハンみたいなご飯を注文
ビール一本120円ほど

深センでも展望台に登りました。
展望台の名前が「深圳平安金融中心」というよく分からない名前でした。
一回にはチームラボのようなキラキラ光ったオブジェがあり、足で床をバンッっと音を立てると文字が「キラキラ〜」となる演出になってました。

展望台1階のちょっとしたオブジェ

雨が降っていたので展望台からの景色は雲だらけで何も見えませんでしたが、後半の方はなんとか街が見えました。
地震が起きた時に上部を揺らして地震の振動を吸収するという装置も見学できましたが、全て中国語で説明されました。

展望台からの深センの街並み
高層階にある地震を吸収するシステム

ここからは深センの街を歩き回りました。
中国の秋葉原と言われる「華強北」に行きました。
電化製品を販売しているエリアで、iPhoneやHuawei、OPPOなどのスマホから、配線などの細かいものまで何でも売っています。
5〜6階くらいまであるとんでもない広さの建物が何個もあり、その中のすべての店が電化製品のお店です。
全部は流石に見れないので(見ても意味ない)一つのビルのみ最上階まですべて見ましたが、5〜6階の人たちはどうやって売上を立てているのか謎でした。
ネット販売や卸しが業がメインなんですかね。すごい光景でした。
見返すと全く写真を撮ってませんでした。
興味があれば「華強北」と検索して見てみてください。

次は深センの「cocopark」という中心街を歩き回ります。
広すぎて、歩いても歩いても店が続いていてどこがどこか分かりません。
スーパーマーケットや飲食店などがたくさんあります。
中国のスーパーマーケットはザリガニなど売っており見てるだけで面白いです。

食用ザリガニの生け簀
ザリガニ料理

僕たちの養殖しているチョウザメもスーパーに売ってました。
キャビア生産量が圧倒的1位の中国ですが、チョウザメの魚肉もしっかりと売ってありました。流石です。

スーパーで売ってるチョウザメ

生ライチが有名みたいで食べてみるとジューシーで美味しかったです。

生ライチ

大行列ができている日本の飲食店があったので調べてみると、物語コーポレーションが中国展開している飲食チェーンでした。
物語コーポレーションといえば焼き肉業界1位の「焼き肉きんぐ」やラーメン業界2位の「丸源ラーメン」などを運営している企業ですね。
中国でも新ブランドで勝負してるんですね。まだまだ社長は若いので注目の企業です。

中国で大行列の物語コーポレーションの新ブランド

いちらく食堂という日本の居酒屋も繁盛しています。

大人気の日本の居酒屋

中国の料理はほんとに安くて美味しいです。
この写真に写っている羊肉串という羊の串肉が美味しすぎてハマってしまいました。

ビャンビャン麺と羊肉串

深センから香港へは行きとは別のルートで電車を使って帰りました。
電車に乗ってほんの30分ほどでピュンっと香港へ帰ってくることができました。便利ですね。

深センから香港への電車

まとめ

僕が学生の頃は、中国は日本のパクリで品質の悪い商品を作っているから中国製(made in China)は信用できないという感覚でしたが、もう今はその次代は終わりました。
中国の車でもかっこいいと思ってしまうデザインやクオリティに仕上がっています。

料理も何を食べさせられるか分からない、ネズミやイヌの肉が入っているみたいなイメージもありましたが、飲食店はすべてキレイで料理も美味しいです。

今回の中国旅で特に驚いたことは、中国人は1人残らず英語が喋れませんでした。
金盾の説明の際にも書きましたが、中国は中国国内だけで十分なマーケットがあり海外に出ていく必要がないので英語教育をしていないようです。
そして米中の関係が良くないので、アメリカのwebサービスだったり言語も締め出しています。
中国は中国国内のみのマーケットで中国語だけ十分という方針なんですね。
高度経済成長期の日本のようです。

中国はまだまだ物価が安いので、今回は深センのみでしたが、機会があれば重慶や上海、北京などにも行ってみたいです。

次は今回の旅の最後の都市、フィリピンのマニラです。
マニラは今回の旅で一番衝撃的な都市でフィリピンに対するイメージがひっくり返りました。
ぜひご覧ください。


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