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every day is special

定休日の3日間もあっという間だけれど、営業日の4日間もあっという間。それぞれの曜日のイメージがあるし、どの日も違う特別な1日の連続。

先週から今週、テキサスから来た青年が毎日朝ごはんを食べに来てくれた。1日目は手ぶらでTシャツに半ズボンで、にこやかに入って来たので以前から知っている日本で暮らしている外国人かと思ったくらい。
彼は毎日クリームチーズを挟んだベーグルとアイスコーヒーを注文した。ベーグルサンドを持って行くとシロップを2つとミルクを3つ入れた甘いアイスコーヒーを美味しそうに飲んでいた。
時には、少し遠出をするだろうという格好だったりしたけれど、帰りには、Good day!  see you tommrow! と軽快に出かけていった。

昨日、バックパックを下げてやって来て、I'm leaving Nara today と寂しそうに言って、いつものベーグルサンドとアイスコーヒーの朝ごはんを食べ、帰り際にはとても寂しそうに、英語でたくさん褒めてくれた。

私も旅に行くと、気に入ったら同じ場所で朝ごはんを食べるタイプ。夕食も同じレストランに通うこともある。お店の人と顔見知りになれるし、他のメニューも試したくなるからだ。 旅先も同じところに何度も行きたくなる。縁があって繋がった場所を深く知りたくなるし、回を重ねるごとに緊張もとれて、見え方が変わってくる。
一生の間にいろんな経験をするか?縁があることを深く掘って行くか?だと私は後者のタイプ。「友達100人でっきるっかな〜」の歌は好きじゃない。ちゃんとわかってくれる人がいて欲しいしわかりたいと思う。

そういう私だから、毎日来てくれる旅人には親近感を覚えるし、昔からのミアズの常連さんは他人とは思えないくらいわかり合っているような気になってしまう。

だからたとえ旅の間の数日間、毎日来てくれただけでも、別れ際は胸に「鳥餅」が張り付いたみたいに気持ちが離れなくなる。
異国を住むように旅をして気持ちが自然に溶け込んで、感覚が開いて、彼は自分の行くべき方向を見つけて行くんだろうな。

想像するだけで、自分もそうなれるような気がする。

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