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コラム:24/25シーズンにむけて進むFCバイエルン・ミュンヘンの計画 Nur der FCB. #1

 24/25シーズンのバイエルンがチャンピオンズリーグで使用する3rdキット、あまりにもカッコよすぎる。渋谷のアディダスショップにはまだ置かれていなかったけど、見つけたら即効買っていたと思う。

 色合いがいいし、襟つきなところもいい。アディダスのマークも、少しレトロなシャツのデザインにとてもマッチしている。プロモーションでシュヴァインシュタイガーが着ているというのがまたいい。

 ヴァンサン・コンパ二を新監督に迎えた現状のバイエルンは、非常にポジティブな雰囲気に包まれている。大抵の場合、プレシーズンの試合はリーグ戦などの参考にほとんどならないが、ロンドンでトッテナム相手に勝利したのは気分がよかった。

 何より昨シーズンまでとてもいい状態とは言えなかったニャブリが素晴らしいプレーを披露したことは、チームにとって大きなプラスだろう。今夏の補強の目玉となったオリーセがチームに合流していないなかで、戦えるイレブンを想定しておけるというのは非常に重要なことだ。

 8月12日現在までの移籍市場での立ち回りを敢えて採点するなら、65点といったところだろうか。オリーセ、パリーニャ、伊藤洋輝を獲得した迅速な動きは見事だったが、既に1億3000万ユーロ近く市場に投入しているあたり、結構な大盤振る舞いである。

 それでいて、未だ補強しておきたいポジションが幾つかある。退団するチュポ=モティングとデ・リフトの穴埋めは至急補強する必要があるし、シャビ・シモンズ、デジレ・ドゥエと振られ続けたトップ下も補強が求められる。

 バイエルンが再びリーグ王者を目指すなかで、最大のライバルとなるのはバイエル・レヴァークーゼンとRBライプツィヒだろう。両クラブとも昨シーズンの主要メンバーを残しながら、的確な補強を行っている。それに対してバイエルンはチーム内にいささか問題の種を残すのが現状だ。

 キングスレイ・コマンはすでに退団の意思を示しており、アルフォンソ・デイビスも心ここにあらずの状態。改善したとはいえ、キミッヒとの新契約の合意にも時間を要するだろう。コンパニに求められる仕事は非常に困難なものだ。複雑な状況にあるチームを立て直すと同時に、リーグタイトルを必ず取り返さなければいけない。

 かつてファン・ハールが説いたように、バイエルンはドイツ最高のクラブである。それは素晴らしい選手や監督、スタッフや経営陣を擁しており、何より比類ない歴史を持つからに違いない。しかし最高のクラブであることを証明するには、タイトルを獲得する以外に方法はない。

 ヨーロッパのタイトルはもちろん重要だが、最も大事なのはリーグタイトルだ。リーグタイトルなしに喜ぶことなどできようもない。8月25日に控えるリーグ第1節の対戦相手は難敵・ヴォルフスブルク。その1週間前にはSSVウルムとのポカール1回戦が控えている。

 コンパニに求められているのは、何より結果である。昨シーズン、リーグ戦無敗で優勝したクラブと対峙する以上、同様の結果を目指すことが今シーズンのバイエルンの目標である。陣容は十分。今シーズン限りでの引退が噂されるトーマス・ミュラーのためにも、チーム一丸となって優勝を目指してもらいたい。

I love FC Bayern München.

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