見出し画像

恋くらいさせてくれても、なんて思ったり。

ふと聞かれて答えられなかった質問がある。
相手にとっては雑談程度の話だったのに。

”男性のどこみます?”

っていう、世間話程度の話。
まあ、向こうだってそんな真面目な答えも求めてないし、経済力でもスタイルでもセンスでも顔でも何でも答えれば良かったんだろうが、もはや、私は男性の何も気にしていないんだってことに気づいた。

結婚したから、とかそういう問題以前に、そもそも今、異性として人を見る機会がない。機会がないというよりは、みようと思っていない。
だから、わからない。人として感じが良いとか悪いとか、趣味が合いそうとか絶対仲良くなれないだろうなとかそういうのはあるけど、どれもなんとなくの感覚的なもので、絶対的な基準などはない。

わからんのだよ。
自分が人の何に恋愛的な意味合いを持つ魅力を感じるのか、が。

で、ふと考えてみた。

相手に求めるものとして、どんな答えも正解だとは思うが、個人的にはお酒が飲める人もしくはお酒を飲む前提の食事に付き合ってくれる、のは重大要素だ。
以前会った方に、人としては良い方で、勤め先も申し分なく、おそらく将来も安泰そうな方だったが、酒が飲めない人・・・って人がいた。人間的欠点では全く無いし、普通であればプラスなんだろうけど、私にとっては絶望的に合わない点で。
食事に行く度に、自分だけが飲んだお酒代を考慮する気遣いが今後一生発生すると思うと外食が一気に楽しくなく感じた。まあ、その気遣いをしたいと思うほどの相手ではなかったってのは事実かもしれないけれど。

それ以外でいくと、仕事について話せるというのは強いと思っている。私にとっては仕事は自分の人生の多くを占めるものであるのは事実なので(収入が高いかは別問題…)、そこについて語れない相手とは絶対的にうまくいかない自信がある。なので、「女性は家庭で夫を支える」的な思想の方とは100%話が合わない。

だから思う。
仕事への価値観が合う人が良い。技術職が偉い、営業職が偉い、バックオフィス側が偉い、なんて無いはずのものを階級つけて考える人は無理だ。
長く営業職をしている身分としては営業職に対して”下っ端のやることやろ?足で稼ぐなんてダサい”って思っている人が嫌いだ。でも、こういう人間、一定位いる、本当に。
まあ、そう言う人が結果残しているんならいいけどさ、そういう人こそ
わかっていない。お金の大事さ、売上の大事さ、自分の給与が誰が稼いできた金から支払われているのかってこと、を。
あと、事務職の女性が営業職の女性を蔑むのも嫌い。
髪振り乱してまで働いて何なん?女捨ててるやん。的な冷たい目線でみる人たまにおって。そういう人に限って、仕事舐めているから嫌い。自分がもらうべき給与分は最低限、”責任もって”仕事してくれよってなる。

ああ、昔の思い出話に対しての愚痴が山のように出てきそうだから、やめよう。

そういえば、「旅行の価値観が合う」ってのは、確かにって思った。
私も、そう答えた彼女も(というか周辺の女友達は基本強いので、一緒なんだが)きれいなリゾート旅行を望まない。
まあ、年1くらいはあってもいいけど、いや、旅行ってもっと激しいもんじゃないっていう・・・。お風呂には毎日入れなくても、エアコンなくても、ウォシュレット(どころか水洗トイレさえ)なんて無くても、見たい
ものは見たいし、行きたいところには行きたいというもっと本能的な旅行がしたい。

旅行に関しては本当に経験値も出るから、価値観合ったほうがいいなって思う。お金の使い方もしっかり出てくるし、合わないととことん合わないで苦しみそう。

でも、なんか既婚・未婚というステータスうんぬん以前に、単純に“あ、かっこいい”なんて簡単に思えなくなった。ときめかないというか。
それは生きてきた年数分にはそれなりに経験を積んだことによって人をみるハードルが高くなったからかもしれないし、心が強くなってちょっとしたことには感情が動かなくなったからかもしれない。

なんか、そう考えると寂しいな、と。
かわいい!とか素敵!とかかっこいい!とか簡単に思える人でありたいな、と。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?