大学生がICLを受けてみた(冨田実アイクリニック)

はじめに

先日、ICL手術を受けてきました。60万円以上する高額な手術ということもあり、この記事だけを見て手術を決める人もいないでしょうから、これ一本でICLの手術がわかるというつもりではなく、あくまで他の記事の補足的に読んでいただければと思います。

動機

僕は小学2年生からメガネをかけてきた。近視と乱視がひどかった。ゾフのような格安メガネ屋ではよく見えず、高いメガネ屋で視力測定をしてきた。高校生になってからコンタクトを着けるようになったが、乱視の軸が斜めになっている?らしくソフトでは度が出せなかった。やむなくハードで作ってみたが、風が吹けばずれ、瞬きをすれば外れ、常に両目に異物感を感じながらの生活であった。
大学生になり、本格的に手術を考え始めた。レーシックも検討していたが、きゃりーぱみゅぱみゅや北川景子ら芸能人がICLを受けていたことから、ICLに強く興味を持っていた。

病院選び

結局大手しか勝たんと思い、症例数の多い病院をかたっぱしからリサーチしていく。ただ、オペレーターが不親切な病院や初診までの待ちがあまりにも長い病院が多く、決めかねていた。
そんなとき、冨田実アイクリニックのキャンペーンを見つけた。通常価格よりも圧倒的にお得で、適応検査(現状の視力、ICLができる目なのか、など)をここで受けることにした(なお、この病院は常にキャンペーンを開催している)。
検査日は、2時間くらいかかっただろうか、視力を測定したり、風を当てたり、なにより待ち時間が長かった。この日は院長の問診もあったが、かなり親切に相談に乗ってくれた。1度相談して、今日は決められないと会計を待っていると、2度目の問診もしてもらえた。院長によると、かつて視力が戻るとされたレーシックも、近頃の技術により悪くならないようになったらしい。僕はより安価なレーシックを受けようと考えたが、母の説得でICLの方を受けることにした。他に検討している眼科の名前を出すと、その病院について教えてもらえるので、院長に尋ねてみるのもおすすめ。
高額な手術費に呼吸を乱しながら、この病院で手術を受けることに決めた。

手術日

いよいよ手術日。9時に来院。笑気ガスを使用するか尋ねられたが、高額のため断った。無料の「リラックスボール」を手渡される。100円ショップにあるようなゴムのボールだった。美容室のシャンプーのようなシートに座り、まずはイソジンのような液で目の消毒。大量の液に溺れそうになる。その後器具により瞼が閉じないようにされ、手術が始まる。
強い光で一時的に失明しているらしく(他の人のレポで知った)、視界は真っ暗だが、そこに轟音とともにレーザーが入って来る。イメージとしてはテレビの砂嵐の中に、光の筋が入って来るようなもの。他の人のレポには痛みはないと書かれていたが、嘘である。
「痛い痛い痛い!」「頑張れ!まっすぐ前を向いて!」
人生でトップレベルの痛みであった。親知らずを抜いたときと同じくらい痛かったが、世の人は親知らずも無痛で抜いているらしい。不平等だ。
眼球を動かすことはできるのだが、下手に動かして変なところを切られても困るので、必死に一点を見つめる(見えない)。あまりの痛みに、5分の手術が永遠に感じられる。点眼の麻酔、弱すぎるのではないか。リラックスボールに爪を立て、耐える。
叫びながら両目の手術を終え、2時間ほどソファーで休憩。眠ることも出来ず、痛みの余韻を味わう。グロッキーになりながら、保護メガネ(花粉症用のでかいやつ)をかけて電車で帰宅。優先席も埋まっていて腹が立つ。

翌日以降

ずっと頭が痛い。目を切られたから当然だろうか。高熱を出した時のしんどさである。これは5日ほど続いたような気がする。目の奥の痛みも、1か月ほど続いた。
術後3日目くらいから充血が激しくなった。韓国の時代劇で、目から血を流しながら死んでいく武将と同じ目である。鏡を見るたびにウッとなる。2週間で治まるといわれたが、2か月ほど真っ赤な状態が治まらなかった。長い間室内でもサングラスをしており、大学で浮いていた。
見え方も怪しかった。2週間ほど、白いものの中に黄色く見える箇所があった。また、白が黄色、緑が水色に見えた。飛蚊症のような見え方もあり、検診の度に先生に激しく質問し、苦笑いされた。まあ、60万払ったのだから聞く権利はある。毎日毎日山のように点眼をするのも面倒だった。
1週間洗髪禁止だが、そんなの守れるわけがないだろう。

3か月以降

快適。素晴らしく快適だ。痛みもなく、見え方にも不満がない。充血も3か月ほどかけ完治した。視力は1.5ある。
唯一の不満は、まぶしさである。目が良くなったからなのか、手術自体によるものなのかわからないが、日差しが強い時、サングラスをかけないと目を開けていられない。室内では気にならないが、特に屋外で自転車を漕ぐときは、サングラスを忘れると勘で運転することになる。

まとめ

概して、今回の手術には満足している(手術の痛みが消え去ったため)。しかし、多くのレビューにあるような「痛みは全くなく、充血もなく…」とはならない症例もあることは理解しておくべきだろう。院長はレーシックもICLも安全だから、どちらを選ぶかは趣味だと話していた。

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