育ち直すのかもしれない

他人からの評価の方が、自分で思うよりも的を得ている事は、結構あるかも知れない。

三十路に入ってからもよく、両親の庇護下にあるだろうとか、実家住まいだろうとか、世間知らずだとか、そういった印象をよく持たれた。

海外も含めてずっと一人暮らしだったし、仕事もしていたし、社会経験はそれなりに有る方だと思っていたので、そう言われる度に、カチンときたものだった。

今になって振り返ると、彼らの印象は、ある意味正しかった。物理的に離れていただけで、心や行動パターンは、常に家族の支配下にあった。

それに、私の主人格※は、人生の多くの時間、コールドスリープのような状態で、人里のあれこれから分離されていたのだし。(主人が眠ってる間に護衛が用事をこなすとか、脳の反応ってすごいですね、、、) 完全なる世間知らずと言っていい。

最近出てきた「幼女」は、私の主人格なんだと思う。(治療の初期に出てきた乳児が育った可能性も……と想像)

主人格の感情が世界からブロックされていた時間は、あまりに長かった。水門が開いたばかりのダムのように、急な流れが押し寄せてきて、ただただ圧倒されている。世界は、感情への刺激で溢れている。

主人格の「幼女」とTwitterのタイムラインを見た日は、酔って具合が悪くなってしまった。素敵なクラフト作品、次に悲惨なニュース、続いて可愛い仔犬、棘だらけの言葉、美味しそうなオヤツ……ランダムに延々と流れてくる。今まで、どうして平気だったのだろう。(元々SNSはあまり見ませんが、完全にストップです) 完全なる温室育ちですね、、、

人知れず、郷の行。

いちから学ぶことばかり。

※厳密には「内在性解離」なので人格とは呼ばないそうですが、どうしても人格達に思えてしまうので、表記は「人格」のままで行きます。


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