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藤井風「帰ろう」の世界へ。

藤井風くんの「帰ろう」という曲が好きだ。
もはや私の中ではバイブル的な1曲になっている。
曲の中に
憎みあいの果てに何が生まれるの
わたし、わたしが先に 忘れよう

という歌詞がある。

私はどうしても憎しみを忘れることが出来なくて
許せずに苦しんでいた。
もう20数年以上になる。

両親のことだ。

決して良い家庭環境ではなかった。
毎日のように死にたいと思ってた幼小時期。

しかし、自分の年齢が上がるほど、
年老いた両親と和解するか
両親が亡くなるのを待つか
考えるようになった。

でも、その方法が分からなかった。
そんな時、心の師匠と慕う方に相談したら、

「ごめんねと一言だけでいい、
それも今じゃなくていい。
タイミングがあるから。」

すぐそのタイミングは訪れた。
20年以上の確執は「ごめんね」の一言で
全て溶けて流れた。

情けないことにその後家に帰って
寝込んでしまったのだが。

でも、ごめんねの一言で
ようやく自分が解き放たれた気がする。
失われた家族の時間を
これから取り戻していく。

背中を押してくれたのは藤井風。
キミの歌が始まりで
今もなお私を癒し慰めてくれる。
彼の見たこの曲の世界に
ごめんねと言えたことで
ようやく足を踏み入れた気がするのだ。

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