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インテリアコーディネーターと打合せ2

前回はざっくりとインテリアコーディネーターとの打合せがどのように進んでいくかとお話しまして。
今回は、実際に打合せの序盤で決めていくことになる金額的にも大きな部分、「床材」についてお話します。

床とひとことで言っても様々な種類がある。
このあたりについてはいろんな人が発信されているかなと思うのでわたしの目線でのお話ができればと。


無垢材

これは床の厚み=木の厚みとなる商材で、前回も少しお話したのですが自分でメンテナンスが必要です。
商材によりけりなので一概には言えないけれど、基本は半年~1年に一度はお掃除をしてオイル(はじめの仕上げによる)を塗装されるとキレイな状態が長持ちします。
また、木材は呼吸しているので、乾燥する寒い時期と湿気の多い暑い時期では木の大きさが多少変化することがあるので、床が沿ってきたり浮いてくるなんてことも。。

こういったことを味ととらえて経年で変化していく様を愛することができる人にはとても向いている商材です!
無垢材は床材の厚みそのまま木なので冬に温かく感じます。
理由としては通常のフローリング材と違って空気層を含んでいるから。

ちなみにわたしは無垢材大好きです。
自宅をつくるならば、オークの無垢材一択です!!
(仕上げはホワイトとかにるするのも!)
理由は大好きな古道具や北欧のインテリアと相性バツグンなので。


挽板・突板

フローリング材の基材部分の上に木材を薄くスライスして載せた床材です。

挽板は無垢の部分が厚みがあり、2-4ミリ程度の厚みがあります。
突板はかなり薄く、かつお節程度の厚みとなる商品です。
かつお節程度といっても実際の商品を見るとまさかそんな薄い木が貼ってあるとは?!と思われるかなと。

こういった商品のメリットとしては、通常のフローリング材の良い部分であるメンテナンスフリーや反り等が少ない商材で、無垢材の良い部分も両方を兼ね備えていることですかね。
表面は経年で色味も変化していくので、自分でメンテナンスとか面倒くさいけれど無垢の良さも味わいたい!という方はとても良い商材かと思います。


シートフローリング

表面部分に木の木目を印刷した商材となります。
お値段はダントツでお値打ち!
ただ木目によってはサンプルで見た時と全体で見た時に印象がかなり変わってくる商品も有ります。
自身の経験でも会社で新しい床材を採用して初めて施工された際に、木目が思った以上に荒々しくびっくりしたこともあります。(プリントされた木目がリピートで出てくるのでリアル感は少ないです。)
また、やはりプリントにはなるので本物の雰囲気を楽しみたい方には少し物足りないかもしれません。。

ただ、最近は昔に比べてプリントの技術もかなり上がってきているので、可能であればショールーム等でサンプルだけでなく実際に貼ってある商品を見比べるのが良いかと思います!
個人的には1Fはこだわって2Fはご家族様だけのスペースなのでシートフローリングでも良いと思っています。


フロアタイル・クッションフロア・タイル

フロアタイルとクッションフロアは樹脂の床材です。
いくつかのメーカーから様々な商品が出ています。
あまりメーカーの範囲を広げてしまうともうなにが何やらになってしまうので候補はなるべく絞った方が良いですね!
キッチン・洗面・トイレ、、また最近はホテルライクなイメージがお好きな方はLDKにもふんだんに使用されることも有ります◎
フロアタイルやクッションフロアに関して、冬に寒いか聞かれることもありますが、フローリング材のお客様の現場確認と比べるとフロアタイルのお客様の現場確認のほうが寒く感じました。
ただ断熱材の仕様や床暖房をいれてある等、状況も異なります。

また、タイルは焼き物になります。
クッションフロアにくらべるとタイルの方が冬の寒さは感じやすかったです。
ただ、やはり本物!雰囲気は断然違います。
あとは施工の方法も違うので目地材をこめることになります。
キッチンまわりだと汚れなどが少し気になるかもしれません。


モールテックス・リノリウム・フレキシブルボード

最後に変わりダネな床に使用する事もある商材です。

モールテックス

とても簡単に説明するとモルタルの中に樹脂を混ぜて伸縮性をもたせヒビ割れしないという商品です。
洗面化粧台や造作家具にも良く使用しています。
自身の経験でいくと一部の床と階段に使用したことがありますが、やはり別記事でも説明していますがヒビは出てきます。
また水がかりのあるような場所であれば水分のあとがついてしまう事も。。
メンテンナンスは必須です。

リノリウム

こちらもモールテックス同様に床材の他、造作家具やインテリアの家具にも使用される商品です。
私が愛用しているアクタスのデスクも天板部分がリノリウムです。
また、表面が柔らかくバレエ教室や介護施設等の床にも使用されます。
天然素材の為、有害物質を発せずに抗菌作用も有ります。
ただ、お値段としてはあまりかわいくない金額になってきますね。。

フレキシブルボード

繊維強化セメント板という材料です。
通常は下地材等に使用されることが多いのですが、個人的に採用にはいたらなかったけれどいつか自宅等でも採用してみたい商材です。
見た目はグレーでモルタルのように見えます、モールテックス等を採用したくとも高額な金額の場合にこちらのフレキシブルボードだとお値打ちに仕上がります。
ただ、塗材ではなく3*6という1帖サイズをしていてタイルのように張ると
現場でカットして好きなサイズで貼っていくことも可能◎
「フレキシブルボード 床」等で検索をしていただくと、施工例等が出てくると思います!個人的にとても好みな雰囲気なのでぜひ見ていただければと思います。


基本、お施主様のご希望の内装イメージやメンテナンス性・金額等をヒアリングさせていただき、サンプル・施工事例・金額をセットで普段私は提案をさせていただいています。
また、可能であればショールーム等で実際の床材見ていただくこともオススメしています。
メーカー様の方が当たり前ですが、メンテナンスや詳しいことも説明してくださいますので!

いかがでしたでしょうか?
今回は床材に特化した内容でインテリアコーディネーターとの打合せを絡めて説明をさせていただきました。

次回はこれまた果てしなくたくさんある水回り商品についてかいてみようと思っています~







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