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知らない感情は貴重だという話。

私はもうやり残したこととか特にない。でもまだ生きてるから生きてるだけだ。きっとまだなんかやらなきゃいけないことがあるんだろう。でも何すればいいかわからないし、いつ終わるのかもわからない。

だからこの間をなるべく楽しく過ごそうとしているが、時々どうしてもなんで生きてるんだろうとか考えてしまう。考えても答えが出ないのはわかっているし、人に相談できるものでもない。

ただ一回だけ、通勤途中にワっと初めての感情が湧いたことがある。今人生が終わったら、今の友達や人々にはもう二度と会えないし、思い出すこともできないんだ、という感情を経験した。なぜか泣きそうになった。

心臓がヒュってなったのを覚えている。経験したことないことを一瞬だけ経験した感じだった。そのあとに、それを思い出そうとしてもまったく思い出せない。あの感情はもう思い出せない。もう一度確認したくてももうできない。

私はそれで魂は変わることはなくても、今この姿の人たちには今この時にしか会えないんだと理解した。

前に自分がなんでこんなに放浪するのか考えた時に、多分前からの友達に会いに回ってるんだと思ったことがある。行く先々ですごくいい友達ができるってことはそもそもその人たちに再会しに行っていたってことなんだろうと思った。

今の自分は覚えてなくても自分の魂が昔の友人を探していたのだろうと思うと、とてもしっくり行った。

だからまだ再開してない人がいるのかもしれない。違う国に移動しようと思ったタイミングでコロナが来てどこにも行けなくなったのも、もしかしたらまだベルリンでやらなきゃいけないことがあるのかもしれない。

以前ヒプノセラピーを受けた時も、知らない感情を経験した。昔の自分の感情なわけだけど、今の自分には全くないもので、それを口に出そうとしているのを今の自分は止めることができなかった。自分が思ったこともないことを自分の口から言うという、とっても不思議な経験だった。

ヒプノセラピーは催眠療法で、潜在意識の扉を開けることで普段思い出さないことを思い出せる。半信半疑だったけど、この経験から新しい感情を学んだ。

感情を経験することは普段なら不可能な話で、本当にこれはいい経験だったと思う。機会があればまたやってもらいたいと思う。


では良い1日を。


Mia

読んでいただいてありがとうございます!コロナのロックダウンからギリギリ食べれる生活なのでサポートは私の延命に繋がります。よろしくお願いいたします!