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ムカつくことって大事かもしれない

最近全くといっていいほどムカつくことがなくなって、どうしてだろうって思ってちょっと考えてみた。自分の心が成長したから…??ううん、きっと本質は違う。

 それを思ったのは、納豆を食べていた時。最近の納豆って凄くて、醤油を入れている袋を、少し押しただけで醤油が出てきたり、納豆の蓋をパキッて割ると醤油が出てきたりする。で、少し考えた「これを作った人ってすごい!」って。

 これを開発した人は、きっと納豆を食べるたびに、納豆に対してムカついてたんだと思う。「この醤油の袋、切るたびに手に醤油が付いて何かムカつく」そのむかつきから、もっとこうしたら良くなるのにって考えて、開発されたのだと思う。

 暗いところで本が読めたらいいのに、って電気が生まれて、食べ物を涼しい場所で保管したいって思う人がいたから冷蔵庫ができて…。全部の便利なものって、「もっとこうしたらいいのに」っていう些細な気づきから作られてる。そこに行き着くまでには、「もっと夜まで本が読めたらいいのに、ムカつく!」「すぐ食べ物が腐ってムカつく!」っていうむかつきがあったと思うんだよね。

 だから今何もムカついてる物がない自分は、空っぽ。

「もっとこうしたい!」っていう気持ちが何もない自分は、空っぽ。

とってもつまらない自分になってる。

何かを頑張っているときは、「もっとこうしたい!」がいっぱいあるから、いっぱいムカつく。そこで思った、

「ああ、今、自分は何も頑張ってないんだ」って。

大学生の頃は、新聞作りをめちゃくちゃ頑張ってて、いっぱいムカついたけど、「もっとこうしたい!」がいっぱいあったから、それを1つ1つクリアしていくことがとても楽しかった。何かを死ぬきで頑張っていた世界にいたからこそ、ない目標に向かって日々淡々と生きている今は物足りない。

またあのめんどくさい世界に、戻りたいな…。

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