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【読書感想】いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本/印南 敦史

「いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本」こちらの本、読みました。

早速、Amazonの内容紹介から少し引用します。

ビジネススキルにまつわる35テーマ×3冊ずつおすすめの本を紹介

35テーマ×3冊で、合計105冊を紹介しているブックガイド的な本です。
その中から気になった本を記事として書いていきます。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

●ビジネススキルにまつわる35テーマ×3冊ずつおすすめの本を紹介
●ライフハッカーに掲載された書評から、反響が大きかった本を厳選
●「売れた本」ではなく、「本当に役立つ本」とそのエッセンスがわかる

こんな感じの本です。

1テーマ1冊だと、知識に偏りが出てしまいます。
1テーマ3冊だと、それぞれの本の違いも見えてきますし、知識が深まります。

この辺りのことは、以前の記事でも引用しています。

【読書感想】最強のライフハック100 - 3冊読めば、立派な専門家だ

「1テーマ3冊」というコンセプトが良いなと思って読んでみた感じです。

著者情報

本書の著者である「印南 敦史」でネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

ちなみに著者は以下の書評コラムを連載しているようです。
そこから厳選したのが本書のようです。

本書は厳選されていますが、上記サイトを定期的に見るのも良さそうだなと思いました。
サイト説明に「平日朝に1冊ずつご紹介します。」とあるので、更新頻度も高そうです。

いくつか引用と感想

見出しは本タイトルになります。
引用は「いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本」の内容になります。

絶対忘れない勉強法

現在、絶対的に正しいと断言できる勉強法は確立されていません。明治大学法学部教授である著者が、勉強法の指標として「そのやり方には科学的に根拠があるか」を重視しているのはそのせい。そこで本書では、優秀な学者による研究、学術誌で査読を経た論文(専門分野の学者による審査に合格したもの)を取り上げているのです。

勉強法の本はこれまで何冊か読んでいます。
そういえば勉強法の本って、著者自身の成功体験から書かれるものが多いなと(そりゃそうか、とも思いつつ)。

それに対して本書「絶対忘れない勉強法」は、科学的根拠を重視して書かれた本のようです。
「絶対忘れない勉強法」の著者、堀田 秀吾さんの本は以前記事にしていました。

【読書感想】「考えすぎない」人の考え方/堀田 秀吾

上記記事の本も、研究結果を基に書かれていたので納得感がありました。
同じような書き味なら「絶対忘れない勉強法」も読んでみたいなと思いました。

納得感のある勉強法が書かれているのではないかなと、期待感があります。
いずれ読んでみます。

リーダーの仮面

組織マネジメントには数学や物理のように、「公式」があると著者はいいます。その公式がわかれば、組織内のエラーが少なくなり、再現性も約束される。すなわち誰でも成果が出せるようになるということです。「どう振る舞えばいいか」と悩む人でも、ポイントさえ押さえれば、部下を成長させ、結果を出すリーダーになれるわけです。
(中略)
なお、リーダーがフォーカスすべきなのは「5つのポイント」だけだと著者は断言します。
①「ルール」→場の空気ではなく、言語化されたルールをつくる
②「位置」→対等ではなく、上下の立場からコミュニケーションする
③「利益」→人間的な魅力ではなく、利益の有無で人を動かす
④「結果」→プロセスを評価するのではなく、結果だけを見る
⑤「成長」→目の前の成果ではなく、未来の成長を選ぶ

これら5つのポイントにフォーカスして、マネジメントを見なおすことが重要なのです。そうするだけで、リーダーとして別人のように変われるそう。

最近リーダーシップ・マネジメント関連に興味関心があるので、こちらの本は気になりました。

特に「リーダーがフォーカスすべき5つのポイント」にある②「位置」、③「利益」、④「結果」あたりのポイントに関して。
なんとなく、イマドキのリーダー像とは逆の印象に感じるポイントだったので気になりました。

また、読書メーターの登録数やAmazonのレビュー数などを確認した感じ、かなり売れているようです。
レビューの内容的にも、一定の評価を得ている本なのかなと思いました。

先ほどの「リーダーがフォーカスすべき5つのポイント」に関しても、納得感のある内容が載っているのかなと興味を持ちました。

ということで、この本もいずれ読んでみたいなと思います。

[図解&ノート]できるリーダーは、「これ」しかやらない

著者は、「いまのリーダーはがんばりすぎている」と思い続けているそうです。なにしろ会社からは高い目標を課され、常に人手不足で、マネジャー業務のみならずプレイヤー業務も行わなくてはならないのですから。著者自身にも「がんばりすぎる」管理職だったことがあり、また同じような方々をたくさん見てきたといいます。
つまり、そうした経験から得たノウハウをもとに書き上げられたのが本書。ここでは第2章「『部下に任せきれる』リーダーになるために」のなかから、要点を抜き出してみましょう。

先ほどと同様、こちらもリーダーシップ・マネジメント関連の本です。

私自身、徐々にリーダー関連の業務が増えてきています。

本書に書かれている、

  • いまのリーダーはがんばりすぎている

  • 『部下に任せきれる』リーダーになるために

といったワードはちょっと気になるポイントです。

また、本書は「図解&ノート版」で、同じようなタイトルで元ネタとなる本があるようです。
本書は「図解&ノート版」だからか、約150ページと短めです。

まずは本書を読んでみて、良さそうであれば元ネタとなる本も読んでみようと思います。

管理ゼロで成果はあがる

著者は、システム開発を行う株式会社ソニックガーデンの創業者、代表取締役社長です。同社のポイントは、本社オフィスがないこと。社員の半数以上が15都道府県にまたがる地方で在宅勤務をしており、管理職もいないというのです。
システム開発は創造的な仕事だからこそ、社内ルールは少ないほうがいい。ルールに縛られると独創性は失われ、社員のやる気は下がり、生産性が落ちる。そう考え、管理することをやめたのだとか。

著者は、

  • システム開発を行う会社

  • 本社オフィスがない

  • 社員の半数以上が在宅勤務

  • 管理職がいない

といった特徴の会社の創業者のようです。
上記のような特徴で、どうやって会社が回っているのか気になりました。

私が勤めている会社もシステム開発を行う会社です。
世の中的なこともあり、リモートワーク(在宅勤務)が半数以上です。
そしてもちろん、管理職がいます。

ですが著者の会社では、管理職がいない。
この特徴がどうしても疑問が残ります。
どうやって会社が回っているのか気になるところです。

この疑問の部分、詳しく知りたいので本書を読んでみたいなと思いました。

炎上とクチコミの経済学

新商品を購入するとき、食事するお店を選ぶとき、以前はテレビCMなどマスメディアの情報を頼りにしたず。しかし現代では、クチコミサイトやカスタマーレビュー、SNSを通じて他の消費者の投稿を参考にする機会が増えています。まさに「一億総メディア」の時代なのです。
著者は「計量経済学」の専門家。計量経済学とは、統計学の手法によって定量的な実証分析を行う学問だそうです。
炎上に適切に対応するためには、実態を正しく理解することが重要。そこで本書では総数約6万件のアンケート調査データに対して統計分析・モデル分析などを行い、「なんとなく思われていた炎上の常識」について検証しているのです。

いつもならスルーしそうな本タイトルだったのですが、本書の解説を読んでちょっと読みたくなりました。

本書ではポイントがまとめられていて、

  • 炎上の実態が正しくわかる

  • 炎上に参加している人は実は少数

  • ネット世論=多数派の総意ではない場合も

とあり、興味を持ちました。

※ここでいう本書は「炎上とクチコミの経済学」ではなく「1テーマ3冊で身につく本」の方。

「炎上に参加している人は実は少数」というのは、なんとなく知っている情報です。
ですが多くのデータを分析して書かれた本のようなので、その辺り詳しく知りたいなと。

2018年刊行の本みたいなので少し古い気はしますが、そこもふまえて読んでみたいなと思いました。

これからの麺カタコッテリの話をしよう

「音楽が売れない時代」だといわれています。
そんななか、2018年にロック・バンドのマキシマム ザ ホルモン(以下:ホルモン)が、3年ぶりの新作『これからの麺カタコッテリの話をしよう』をリリース。これは音楽業界における「事件」でした。
なぜなら、「CD(4曲+ボーナストラック)+漫画」で構成される”書籍”として発売されたからです。
注目すべきは、公式リリースに以下のような記述があった点。
今回の新作は、移籍した大手メジャーレーベル「ワーナー・ミュージック・ジャパン」からのリリースなのですが、”メジャー・デビュー”に際してははっきりとした意思表明をしているのです。
「マキシマム ザ ホルモンの楽曲を定額制音楽配信サービスで配信する予定はございません」。(※)
いうまでもなくこれは、「CD以外でホルモンの音楽を売ることはない」というメッセージです。
※2022年10月26日から、アニメ「チェンソーマン」主題歌が「TVサイズで2曲のみ」サブスク解禁されました。

ビジネス書を紹介している流れから、急に「マキシマム ザ ホルモン」が紹介されていて驚きました。

ちなみに私はホルモン好きだったので、「これからの麺カタコッテリの話をしよう」は発売してすぐ購入しています。
一応、書籍の括りでの発売のようですが楽曲目的で買いました。

ホルモンはサブスク配信をしないようですし、曲のリリース頻度も少なめです。
ちょっと昔になりますが、CDレンタルも途中から禁止にしていた記憶があります。

そういったスタンスは、マーケティングの観点では異質な存在なようです。

とはいえ、独特なマーケティングでセールスが成功しているのはシンプルに曲が良いからかなと。
ホルモンの曲は他のバンドでは替えがきかない個性があるので、成り立っているのかなと思っています(ファン目線)。

これはホルモンが影響を受けているSYSTEM OF A DOWN(Wikipedia情報)にも同じことが言えるなと思っています。個人的に。

※Wikipediaのリンク貼っておきます。

天才たちの日課

「偉人たちが最高の仕事をするため、毎日どう時間をやりくりしていたのか」を簡潔にまとめたのが本書。興味深いのは、何時に寝て何時に食事し、いつ仕事をしていつ頭を悩ませていたかなど、「日常のごく平凡な事柄」に焦点を当てている点です。しかもモーツァルト、マルクス、ウディ・アレンなど、人選も幅広くユニーク。

記事にしてないですが、以前読んだ以下の本にコンセプトが近いなと感じました。

上記の本が面白かったので、著者は違えど本書も面白いのではないかなと。

ちなみに発刊は「天才たちの日課」が2014年、「天才たちのライフハック」が2019年のようです。
なので「天才たちの日課」の方が先です。

偉人たちの突飛なエピソードというわけではなく、「日常のごく平凡な事柄」に焦点を当てているとのこと。
自分でも少なからず身近に感じれるエピソードなのかなと思うと、ちょっと読んでみたいなと。

仮に、偉人たちの「日常のごく平凡な事柄」を自分も既に実践していたりしたら自信につながりそうです。
また、手軽に取り入れることが出来そうな事柄なら試してみたいなと。
そういった点も含めて、読んでみたいなと思いました。

生物学的に、しょうがない!

「生物学的にしょうがない」「人間だって動物なんだから」。進化心理学者である著者は、そう考えることで多くの悩みが解消できると主張しています。「同じ人間なのだから、きっとできるはずだ」「努力を重ねれば誰でも絶対に達成できる」などというのはナンセンス。
そういえるのは遺伝子の影響力を知らないからであり、だからこそ遺伝子がもたらす個人差の現実について、もっと認識すべきだというのです。
そうした考え方に基づき、本書では「生物学的にがんばってもしょうがない」代表的な5項目を紹介しているわけです。

本書はタイトルや表紙のデザインに惹かれました。
また、『「努力を重ねれば誰でも絶対に達成できる」などというのはナンセンス』というのにも共感します。

本書は「生物学的にがんばってもしょうがない」代表的な51項目を紹介しているとのこと。
なんでもかんでも頑張るのではなく、「がんばってもしょうがないこと」と「がんばればどうにかなること」を切り分ける。

「無駄な努力はない」みたいな意見もあるかもしれませんが、正直なところ無駄な部分もあるでしょうし、遠回りになるような努力もあるのではないかなと、個人的に思っています。

「遠回りすることも大事」みたいな意見もありそうですが、遠回りでもうまくいった人が目立っているだけなんじゃないかとも思ったり。

どうせ頑張るなら「どうにかなること」を頑張りたいところです。

そういった点で、本書を読んでみたいなと思いました。

熟睡法ベスト101

著者は、睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM新横浜」の院長。これまで1万人を超える患者さんに、睡眠に関する治療を行ってきたなかで、「睡眠に関する情報はなにが正しいのかわからない」といった声を多く聞いてきたそうです。そこで本書では、著者の睡眠に関する治療や研究、世界の研究論文などをもとに、「熟睡法」に関する「ベスト101」を厳選しているのです。

睡眠に関する本は、これまで何冊か読んできています。
そこで紹介される睡眠法を実践したりもしています。

例えば、

  • 深部体温の上げ下げ

    • 寝る2時間くらい前に湯船に浸かって体温を上げる

    • 体温が下がってきた頃に眠気が来るので、そのタイミングで入眠する

  • ブルーライト対策

    • 寝る前のスマホは控える

  • サーカディアンリズム

    • ヒトの体内時計は実は25時間

    • これを24時間に調整するために太陽の光を浴びる

等です。

睡眠に関しては、1つのテクニックで劇的に良くなることはあまりないかなと思っています。個人的に。
色々な睡眠テクニックを積み重ねることで、徐々に良い睡眠になっていくのかなと。

本書では『「熟眠法」に関する「ベスト101」を厳選している』とのことなので、そこから試してみたいテクニックを何個か見つけられたらなと。
今実践しているテクニックに、本書から何個かプラスして、より良い睡眠になったらなと。

そういった目的で、本書を読んでみたいなと思いました。

おわりに

ということで「いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本」に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • 絶対忘れない勉強法

  • リーダーの仮面

  • [図解&ノート]できるリーダーは、「これ」しかやらない

  • 管理ゼロで成果はあがる

  • 炎上とクチコミの経済学

  • これからの麺カタコッテリの話をしよう

  • 天才たちの日課

  • 生物学的に、しょうがない!

  • 熟睡法ベスト101

の9つ(9冊)でした。

「著者情報」のところでもリンクしましたが、著者が連載している書評コラムを改めてリンクしておきます。

本書が良かったので、上記サイトを定期的に見ていこうと思います。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

「仕事」関連の読書感想をマガジンにまとめています。
こちらも良ければぜひ。


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