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【読書感想】「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。/藤吉 豊、小川 真理子

『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』こちらの本、読みました。

ちょくちょく資格取得のために勉強するので、勉強法にはずっと興味を持っています。

これまでも何冊か勉強法の本は読んでいますが、本書のコンセプトは面白そうだったので読んでみました。


本の内容

まずはAmazonから本の内容を抜粋します。

100冊読み込むのは大変!
代わりにまとめておきました。
大学教授・脳科学者・エリート・独学の達人……
「頭がいい人」の勉強法を徹底分析、
「8つの極意」を特定しました!
100冊分の重要スキルがいっきに身につく
「勉強&インプット法・大事な順」ランキング、ベスト40!
1位~8位のルールで、「脳に合った学び」ができる。
20位まで身につければ、「学ぶ楽しさ」を実感できる。
40位まで身につければ、「望み通りの結果」が手に入る。

こんな感じの本です。

たくさんある勉強法の本から、共通のノウハウをうまいこと抽出してくれています。
大変ありがたい本でした。

著者情報

本書は「藤吉 豊さん」と「小川 真理子さん」お二人の共著です。

お二人の著者名でそれぞれネット検索したところ、いくつかヒットしました。
リンクしておきます。

藤吉 豊さん

小川 真理子さん

いくつか引用と感想

1位:繰り返し復習する

1位は「繰り返し復習する」です。
勉強法の名著100冊中51冊が、「復習や反復の大切さ」について述べていました。復習が大切なのは、脳に「繰り返し覚えたことは、忘れにくい」というしくみがあるからです。
「復習の大切さ」を裏付けるため、勉強法の本の多くが、「記憶のしくみ」「脳の働き」に言及しています。
記憶のしくみを理解した上で勉強に臨めば、効率良く物事を覚えることができます。
(中略)
復習のポイント
①一度覚えたことをそのままにしない。必ず復習する。
②1回目の復習は早めに行う(遅くとも翌日までに)。
③1日後、1週間後、1ヵ月後といったように、間隔をあけて見直しをする。
④少ない回数で覚えられる人も、たくさん復習しなければ覚えられない人もいる。自分に合ったペースと回数で復習をする。

1位が「繰り返し復習する」なのは納得感がありました。
自分含め、復習することの大切さを実感している人は多いかなと思います。
なのでこれが1位なことに異論を唱える人はあまり居ないのではないかなと。

あと、復習のポイントがまとめられていたので引用してみました。
ポイントのみ引用していますが、本書では「短期記憶と長期記憶」や「エビングハウスの忘却曲線」などにも触れつつ、詳しく解説されています。
詳しく知りたい方は本書を読んで頂ければと。

自分の資格勉強の時を振り返ると、以下2冊のテキストを購入することが多いです。

  • 教科書的なテキスト

  • 問題集的なテキスト

上記2冊を通しで読んでいくだけでも「繰り返し復習する」ことに近い効用があるのかもなと思いました。

教科書的なテキストで、

  • 解説のページ

  • 章末問題のページ

  • 最後の方にある模擬テストのページ

といった流れで同じ事柄に3回は遭遇するはずです。

次に、問題集的なテキストでも同じように

  • 問題と解説のページ

  • 章末問題のページ

  • 最後の方にある模擬テストのページ

といった流れで同じ事柄に3回は遭遇するはずです。

結果として、同じ事柄に合計で6回くらいは遭遇するかなと。
これにより、後半になるにつれ記憶が定着していくはずです。

テキストの構成によって遭遇回数は多少増減すると思いますが、同じ事柄に遭遇する回数を増やすことで、記憶の定着につながると思っています。

5位:ゴールから「逆算」して計画を立てる

Point
1:逆算して「いつ、何をするか」を明らかにする
2:最終目標と中間目標を立てる
3:無理はしない
5位は、「ゴールから『逆算』して計画を立てる」です。
勉強の達人たちの多くが、目標達成までの「行動計画」(いつまでに何をやるのか)の必要性を説いています。

自分も資格試験の際、事前に勉強計画を立てています。
計画を立てる理由は、自分の性格的にその方がモチベーションを維持しやすいためです。
計画を立てる作業自体も、さほど面倒に感じないこともあり。

また、私が直近で受けた資格は試験日を自分で決めるタイプのものでした。
なのでゴールはあるようでない感じです。

ゴールが明確にないので、ダラダラと勉強期間が延びていってしまう恐れがありました。
なので「勉強期間は1か月くらい」と目安を決めて進めるようにしていました。

なんとなく上記のやり方で進めていたのですが、本書でも5位にランクインしていたことで、「計画を立てることの効果」を実感できました。

今後も資格試験を受ける際には、事前に計画を立てる習慣にしようかなと思います。

7位:「集中しやすい空間」をつくる

Point
1:「気が散る状況」を避ける
2:音楽を聴くなら「歌詞なし」で
3:たまには「いつもと違う場所」を選ぶ
7位は「『集中しやすい空間』をつくる」です。
勉強法に精通する著者の多くが、
「環境が変わると、集中力も変わる」
と述べています。

こちらは自分も実践していたことだったので引用してみました。

特に『たまには「いつもと違う場所」を選ぶ』に関して。

主に自分が勉強する場所は

  • 自宅

  • カフェ

  • 図書館

です。
※本書でもこの3か所が例として紹介されていました

不思議なんですが、日によって集中できる場所が違うんですよね。

自宅で集中できない日でも、図書館に移動してみたら集中できたり。
図書館で集中できない日でも、カフェに移動してみたら集中できたり。

図書館はすごく静かな空間、カフェは周りから雑談が聞こえたりで騒がしい空間、といった印象です。
なので直感としては図書館がベストな空間のはずなんですが、日によるんですよね。

勉強する場所を複数持つことは大事だなと改めて思いました。

12位:学ぶ対象に「興味」を持つ

勉強法のプロたちの多くは、「好奇心を持つ」「学びを楽しむ」ことの大切さを訴えています。
そもそも「勉強は楽しいもの」という声も複数ありました。
「好奇心が満たされるとき、誰でも楽しいと思う。理解が深まると、喜びを感じる。それまで別々にとらえていたものが統一法則で理解できると、誰でも快感を覚える。これは、人間の本性である。これらを満たしてくれるのが勉強だ。だから、勉強とは、本来楽しいものである」(野口悠紀雄『「超」勉強法』/講談社)

本書の中で引用されている内容が良かったので、引用してみました。

もし勉強があまり好きでないなら、まずは好きになろうとするところから始めてみると良さそうです。

教科書を読むにしても、1ページ目から読み進めるのではなく、パラパラ読んで興味が湧くところから読んだり調べたりするのも良いかなと。

とはいえ、全然興味が湧かないこともあるかもしれません。
そういった場合は「とりあえずここから1時間、なんとしても勉強する」と割り切るのも1つの方法かなと思いました。

18位:やさしい参考書、入門書から始める

勉強法のプロたちは、最初は「やさしい参考書」「入門書」を選んで、学びはじめることを推奨しています。
(中略)
2:入門書は複数冊読む
京都大学名誉教授の鎌田浩毅さんは『一生モノの勉強法』(東洋経済新報社)で、「いかなるテーマでも入門書は最低3冊買う」のが原則と述べ、その理由を次のように続けています。
「1冊だけで学ぼうとすると、内容に偏りが見られるケースもあります。(略)3冊読むことで、多少なりともバランスよく概要がつかめます。また、1冊くらいは感動する良書に当たる確率がけっこうあります」

これは読書にも通ずる部分があるなと思いました。
小説というよりはビジネス書に関して、という感じですが。

1つのテーマで3冊読むと、かなり理解が深まるなと思います。
これは以前記事にした「最強のライフハック100」で引用した「3冊読めば、立派な専門家だ」に近いニュアンスを感じました。

【読書感想】最強のライフハック100 - 3冊読めば、立派な専門家だ

もちろん勉強に関しても。
個人的に、資格勉強のテキストは1冊だけにしないようにしています。

直近で受けた資格でも、

  • 概要をつかめる分かりやすいテキスト

  • 問題集的なテキスト

  • 問題集的なテキスト(2冊目)※なるべく本試験の難易度に近いもの

といった感じで、3冊を使用して勉強することが多いです。

1冊のテキストを何周もするより、複数冊読んで学習する方が合格に近づくかなと思っています。
というのも、その1冊が本試験の難易度とかけ離れている時があったりするためです。

また、同じ事柄の説明でもテキストによって表現が違ったりします。
そのちょっとした違いによる刺激を受けることで、記憶に定着しやすくなる感覚があります。

複数冊を購入するので、コスト的にはシンドイ部分もあります。
ですが合格が遠のくよりはマシかなと。

もちろん資格によりますし、各人の勉強スタイルにもよるとは思いますが。

21位:インプットしたら必ずアウトプットする

勉強には、「インプット」と「アウトプット」、2つのプロセスがあります。
勉強の2つのプロセス
・インプット
知識を頭の中に蓄えること。
授業、解説を聞く/参考書や教科書を読む/インターネットで情報を収集する/暗記をする、など。
・アウトプット
インプットした(蓄えた)知識を実際に使ってみること。
問題を解く/テストを受ける/人に教える/発表する、など。
アウトプットが大切な理由
・記憶に定着しやすくなる。
・「覚えたつもり」がなくなる。
・覚えた知識の活用方法がわかる。
・インプットしきれていない箇所がわかる。

これは先ほども書いた通り、「教科書的なテキスト」「問題集的なテキスト」の2冊を用意すると良さそうです。

  • 教科書的なテキスト → インプット

  • 問題集的なテキスト → アウトプット

インプットだけだと自分の理解度が掴めないので、アウトプットすることで理解度を確認する。

といった感じになります。

またしても直近で受けた資格の話になりますが、理解度を把握するのが重要な資格でした。

その資格の特徴は、

  • 本試験をいつ受けるかを自分で決めて申し込むタイプ

  • 受験料がけっこう高額(15,000円)

といった感じです。

落ちてしまって再試験するとなると、再び15,000円必要になります。
なので、なんとしても一発合格したいところです。
かといって満点を目指そうとすると、かなりの勉強時間を費やすことになります。

こういった状況だったので、「いつ本試験を申し込むか」のラインの見極めは重要でした。
アウトプットを繰り返すと、このラインの見極め精度が高くなっていく感覚があります。

おわりに

ということで『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』に関してアレコレ書いてみました。

今回の記事で引用したのは、

  • 1位:繰り返し復習する

  • 5位:ゴールから「逆算」して計画を立てる

  • 7位:「集中しやすい空間」をつくる

  • 12位:学ぶ対象に「興味」を持つ

  • 18位:やさしい参考書、入門書から始める

  • 21位:インプットしたら必ずアウトプットする

の6つでした。

3つとも上位にランクインしていることもあり、納得感がありました。
それに絡めて、自分の資格勉強の体験談みたいな内容にも触れてみました。

あと、こういった勉強法の本を読むと、勉強のモチベーションが上がります。
例えばこれから1か月かけて資格勉強を進めていくとなった際、事前に勉強法の本を1冊読んでおくと良いスタートダッシュが切れそうだなと思いました。

ちなみに本書の巻末には「参考にさせていただいた名著100冊」という形で全100冊が一覧表示されています。
次に読む勉強法の本をこの一覧から選んでみるのも良さそうです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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こちらも良ければぜひ。


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