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【吃音のある息子と15年】自分の好きな道を歩みはじめた今

はじめまして。吃音のある息子(高校生)と2人で暮らす母親、ミウタです。ひとり息子は、言葉を覚えた2歳頃から「吃音(どもり)」がありました。

吃音も「病は気から」なのか?

幼少期、かかりつけ医に相談すると「多くの吃音は自然に治る。親は気にしない方がいい」とのこと。まるで「病は気から!」と同じように、医者の言葉を信じることにしました。それ以来、私のスタンスは一貫して「気にしない、ひたすら笑顔で息子と接する」。自然に良くなるイメージを持ち続けていました。

吃音も「個性」なのか?

息子が2歳〜6歳の頃、私は仕事中心の生活で、保育園に朝8時〜夜7時まで息子を預ける多忙な日々。一方の息子は、保育園での生活をとても楽しんでいました。

保育園の先生に吃音のことを相談すると「それも個性だし、◯◯くんの魅力だよ!」と励ましてくれました。むしろ息子の言葉が「個性」とみなされていたところもあり、吃音をひたすら「前向き」に捉え、軽視していたのかもしれません。

「きっと自然に治る」と信じていましたが、実際は息子の成長とともに、吃音は重くなっていきました。
特に小学校高学年から中学生の頃は、親子で暗いトンネルの中を歩いているような時期でした。

暗いトンネルの中で、光を求めて行動したこと。

  • 吃音の知識を得るために情報収集

  • 吃音のある著者の本を読みあさる

  • 吃音カウンセリングを受ける

  • 言語聴覚士の友人に相談

  • 吃音のある医師を訪ねる

・・・いろいろ試し、紆余曲折を経て、今は高校生2年生になりました。息子の吃音は、徐々に軽くなっている様子が見られます。しかし本人は今も「言いたいことがすぐに口から出ない」辛い状況は変わらず、人知れず悩み、葛藤していると思います。(ここまでの話を語ると、長くなるのでまたの機会に^^)

息子が高校生になった今、当時を振り返ると…私は忙しさを理由に、吃音と真正面から向き合うことから逃げていました。圧倒的に、息子のケアが不足していました。幼少期から、もっと注意深く見て、改善する方法を探すべきだった… 反省と、後悔ばかりしていた私です。

吃音ではない母親ができること

私自身、吃音ではありません。
母親として「何とか息子の吃音に寄り添いたい、でも私が深刻になったり、気にしすぎてはダメなのでは…」そんなジレンマを抱えていました。

悩みながらも、仕事を優先してしまったり、向き合うことから逃げたり。決して良い母とは言えない、ダメな母でした。そんな私と一緒に過ごした息子は、高校生になって自分の好きな道に進もうと頑張っています。

10年前の自分は、言葉が出ない、スラスラ話せない息子の将来は一体どうなってしまうんだろう…と、悩んでばかりでした。この15年間を振り返るだけで、涙があふれてしまいますm(_ _)m

これからの私ができること、それは「息子が好きな道を進むために、全力でサポートすること」。そして「同じような悩みを持つ方へ、少しでもお役に立てるようなメッセージを届けること」。

とても小さな行動ですが、これからnoteで、吃音のある息子と過ごした15年間を振り返りつつ、幸せな親子関係を築くまでの道のりを記録します。  

同じような悩みを持つお父さん、お母さんとつながったり、専門家の先生方から学んでいきたいです。よろしくお願いします!

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