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今日は2022/6/23の日記「悪い恋愛をすると小さなことで喜べる」

・小さなことで、喜びてえ!

・小さなことで喜ぶことは実はかなり簡単である。「タチの悪い男に引っかかる」。これが結論です。

・結局のところ、人は落ちる所まで落ちぶれたら、パンくずでさえ嬉しくなってしまうわけです。つまり、自分は大好きだのに向こうにとっては全然ただの遊びだということを完全に自覚しながら、こうしている間にもあの人は知らない女の人と抱き合っているんだろうなという空恐ろしい想像をして日々を生きる。

・そして向こうにとって都合がいい時に呼ばれて、旅行行ってきたんだよねとか言われながら、「(その旅行誰と行ったんだろうね)」とか思いつつ、しょうもねえ民芸品のお土産をもらって、それを部屋に飾る。

・ああ! こんな不幸せでこんなに幸せなことがある!? しょうもねえ民芸品ひとつで馬鹿みたいに喜んで、その小物をその人の仮象みたいに捉えて、部屋でじっと眺めているとき、不意にそんな自分に気付いてまた吐き気を催すんだ。最高の恋愛とは敗北が決まっている女の子の絶望です。

・負けヒロインの人生。負けヒロインの人生は、世界でいちばん美しい。

・ほんの小さなことは、場合によってどでかい感情を呼び起こす。そしてひとつの感情は真逆の感情と同程度に想起させられるものだ。我々は寒ければ寒いほど夏に恋焦がれ、悲しければ悲しいほどとある瞬間にこっぴどく嬉しくなるんだ。逆に言えば矮小な感情は矮小な感情しか呼び起こさない。成就した恋はそのあと究極につまらなくなる。好き合ってると分かっている相手から高級な指輪を渡されたって、そんなの分かりきっていた行いだから地味だ。叶わない恋、絶対に叶わない恋だけをして生きなさい。

・最悪の恋愛講師。

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