今日は2022/8/24の日記「学歴から経験の履歴書にする？してみる？一旦」

・うぉいうぉい……23:30じゃねえか！　原神の大型アップデートを遊んでいたために、日記の締切ぎりぎりです！

・というわけで今日はゲームしかしていなかったので、これといった新しいお話もござらず、ところで私のタイムラインで最近話題になっているというか、槍玉に挙げられているのが、「学歴重視の履歴書から経験重視の履歴書へ」という、どっかのなんかの代表の若い女の人のスローガン？　夢？　なに？　なんかである。まあ私のタイムラインですので、おおむね否定的に捉えられている節がありますが、私もこれは事故みたいな嫌さだな、と思っています。

・このスローガンがこの人の単なる思想ならともかくとして、これが「格差是正のスローガン」だから急に胡散臭くなっている。

・とはいえ、私はこのスローガン自体にとやかく言う気はない。履歴書というからには、要は未来の子供たちに就職先を与えることで格差是正を図ろうというのだろうが、まあその軽薄さはともかくとして、私も経験で就職をやってきた人間なので、これ自体は別に賛成なのである。ところが別に学歴社会であることも私は全然悲観していない。企業はそれが効率的なら学歴フィルターを導入したらいいと就活をしながら思っていた。むしろそれをひた隠しにしてフィルターをしていることが腹立たしかった。どこどこ大のレベルじゃないと受け入れませんと最初から書いてくれれば、エントリーシートを書く手間が省けるし、学生もよっぽど自分の身の丈にあった企業を見つけやすいだろう。

・そして、さっきも言ったが私は経験で乗り切った。大学も別によいところではないし、資格もないし、現役より三年おくれだけれども、私が選考に進んだ会社は、その点を受け入れつつ面接をしてくれた。まあ私が単に優秀であった可能性も否めないが！　それでも中卒の両親から生まれて小麦粉食ってるような貧乏家庭から学校にも塾にも行かずここまで来たのだから、経験とはとてもまあ美しいものである。この点につき以前も書いたようにニーチェが寄与してくれたことも全く否定しない。

・だが、どうだろう。いまや、学歴ですら経験になりつつあるのではないか。AOと推薦の枠が広がると言われている中では、経験と学歴が結び付くのに、学歴ではなく経験へ、なんてとんでもないことが言えるだろうか。いや、相当愚かしいな、という気がする。経験による学歴が増えていくんだろう。そしてそれも、その経験の意義がしみたれているとしたらどうだろう。会社に入る時に必要な経験は、大学に入る時に必要な経験と異なるんではないだろうか。私は高校時代アルバイトに力を入れてきました、と言ってウケる大学があるんだろうか。会社ではそこそこ評価を受けるが、しかし少なくとも、留学経験とか資格取得とか、あるいばボランティアのような、金と余暇で勝ち取ることのできる経験が学歴と結び付き、そしてそのままそれが就職に結び付くなら、結局経験の履歴書と学歴の履歴書の区別が付かない。これじゃ意味不明である。

・あと言っている人も悪かった。金持ち家庭のお嬢様が、「格差是正のために経験を推進しますわ～！」と言っても、お前それその経験っておま、おまそれ、ちょいちょいｗとなるのも仕方ない。だから別に言ってることはそこまで変じゃないけど、上記したように意味は伴わないし、なんかそれ君、三秒で考えたか？という浅はかさが拭えないのである。

・私から言わせてもらえば、格差の逆転を計る唯一の手段は、私には勉強しかなかった。親みたいな大人になるのを避けるためには、学歴が手に欲しかったのである。それが突然、昨今のAOやら推薦やらの重視、英検持ってないとダメですみたいな大学入試制度、センター試験から共通テストへの移行、そしてこのお嬢様の仰るところの「経験」が前面に出てくると、それが本当に格差の是正なのかね、と疑問に思うわけです。

・あと5分で日付が変わる。もう少し書きたかった気もするけど、書ききった気もする。少なくとも、私の考えをここに記すには、この時間の余白はせますぎる……