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2022/9/23の映画鑑賞記「ファイト・クラブ」

・不調がデフォルトの人生を送っているとどこでなにを間違えただろうと思う。無理しないでと言われる度に無理してないことなんかひとつもないと思う。ところで円安と円高ってどっちがどっちだか分かりにくいから、円つよとか円よわにして欲しいですよね。

・今日は富豪から送られてきたSwitchのプロコンを触りたいという欲望を原動力にして大学の課題をしていました。特許法のオンデマンド授業を受けて、三択の小テストが出されたのですが、私この三択の問題がめちゃくちゃ苦手な節があります。注意力が散漫だからです。

・今日も部屋の中でスキップしていたら、敷居のひときわ天井が低くなってるところで頭をぶつけました。私を産んだのって誰?

・注意力以前に、部屋でスキップしてるのがおかしいと思う。物事の後になってから自分のおかしさに気が付くことが多いです。

・GOOD


・『ファイト・クラブ』という映画を観ました。1997年の映画ですね。ひとつ年上の映画ですが、ぶっちゃけ言わせてもらうとめちゃくちゃおもしろかったです。ちょっとここから先はネタバレになるかもしれません。先に観てみてください。気にしない方はこの先も読んでください。

・基本的に、映画を観るときはあらすじも予告も見ないので(たいていネタバレだから)(予告ってその映画のピークなことが多いのおかしくない?)、どんな映画かなあと思ってタイトルとパッケージだけで観始めたのですが、当初思ってたのとは全然違かったです。

・反社会的なコミュニティが舞台の話かと思いきや、それはそうだけどそうでもないなといった感じで、私なりの解釈でひとことで説明するとするなら、「徹底的な刹那主義を示唆した」内容になっているのが興味深かったです。

・いわゆる冴えない主人公が、殴り合いの快楽に目覚めるところから物事が加速し始めるんだけど、それ以前にもモノローグがすごいニヒルで愉快でおもしろく観てられるし、展開し始めてからの物語の転がり方も落ち方もよくって、いい映画でした。とにかく社会性と自我の戦争といった感じで、人間の永遠のテーマが隠れてるなと思いました。人はみんなこの映画で描かれていることのちょうど「中間」で生きている。

・たしかに殴り合いの痛みとか、それで流れる血に比べたら、会社の上司とかちょっとしたお洒落とかどうでもよくなってくるのも当然かもしれない。しかしそれにしても殴り合いは行き過ぎだし、それじゃ人間は生活していかれないわけだが、これがある意味、暴力的なある種のミニマリズムと考えると、清貧さとか丁寧さとかを嗜好するそれより私には好感が持てる。

・主人公は水も電気もまともに通ってない、階段も腐り落ちてるようなボロ屋で住まうことになるわけです。なにもない、という意味では物を捨て去ることと似ているけど、そこには清潔さというものがまったくない。しかしそんなことも殴り合ってたら忘れられるぜ、というやつが段々とその「ファイトクラブ」に集まってきて、社会的かつ反社会的なコミュニティが築かれる。みんな、仕事に行ってしっかりと労働したりして、それで週末とか特定の日に殴り合うわけです。

・さてここから先は完全なネタバレです。

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