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回復の特効薬はつみかさね

おいしいものをお腹いっぱい食べる。
好きなことや最近思ったことについて尽きるまで話す。
遠い知り合いの話で笑い合う。

こういう時間は、ここ半年くらいの私にとって当たり前ではなかった。
プツンと糸が切れたように疲れ切った私は、人と関わることでの喜びや楽しさより疲労感が上回っていて、ただ1人でゆっくりしたかった。

その後は、休みながらも徐々に少しずつ「心を無にしなくてもできること」を増やしていった。
以前はできたことに再び取り組んだり、新しい環境に飛び込んでみたり。

こんなことのストレスにもとにかく辛いと感じるようになってしまったのか、、とショックを受けて、挑戦してもその達成感や肯定感よりダメージやストレスが大きくてより弱くなることもあった。
それは今も全然あるし、別に今までもずっとそうだったかもしれないけど。

でも、私、今元気かもしれない、と思う瞬間も現れ始めた。
方法はこれと言い切れるものがあるわけではない。
料理をするようになったり、続かなかったけど早朝ランニングをしてみたり、1ヶ月本気ダイエットをしてみたり、地元にいたら絶対できなかったようなバイトをいくつか始めてみたり、東京の街を自由に散策したり、時間の使い方を自分で決めることにちゃんと向き合ったり、
色んなことをしてみて、その度に少しずつ傷付いて落ち込んでたまに嬉しくてなんていう瞬間を積み上げてきた結果だ。

春の訪れを感じる。
咲き誇る桜たちを沢山見た。
次のステップへ進む卒業生たちを沢山見た。
新生活に挑む準備を整えている姿を沢山見た。

体が縮むほど寒くて、心も冬眠したくなった冬が終わる。

情けなくて根性なくて弱くて認められなかった時間を、それでも自由で幸せだったと思い始めれそうな自分がいる。
そう思える瞬間が、文章を書いてる時だけかもしれないけど、美しい景色を見た時だけかもしれないけど、確かにある。あった。

それがとても嬉しいのです。

私の人生、私の全部の積み重ね。
忘れていくことも忘れられないことも全部、
無駄なんて言わせない。
無駄だなんて思わない。

4月はすぐそこ。
穏やかに終われる今日に、感謝を。


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