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必要だった崩壊

自分が壊れた経験があります。
高校生の時に拒食症になったこと。

実はちゃんと医療機関で診断されたことはないのだけど、誰がどこからどう考えてもあれは拒食症でした。

1年弱で体重が20キロ近く落ちて、今でも覚えている、『考える』ことができなくなった感覚。脳が縮んでしまったような感触はなんとなくまだ覚えています。

なんでそんなことになったのか。
原因を一言で説明するのは難しいけれど、少なくともあの時、わたしはわたしを何も知らなかった。自分がどういう人間なのかわからずに、そうあるべきという知らぬ間に自分の中に植え付けられていた考え方に無理やり自分を押し込めて生きていた。
そしたら壊れた。

つらかったし、二度と経験したくないし、誰にも経験してほしくないけれど、
でもあの時期はわたしにとってなくてはならない時でした。

敏感なこと、深くまで考えることができること、それが、わたしがそれまで生きていた環境ではなかなか長所として生かすことが難しい中で、わたしさえも自分自身を受け入れられず、周りに合わせられない自分を責めていました。
そしてわたしはわたしを見失いました。

その後いろいろな段階を経て、だいぶあとに自分がHSPであるという診断を受けました。
あ、ごめんね、わたしは君のことを何もわかっていなかったんだね、って思いました。
でもそれはとても嬉しい瞬間でした。わたしにはちゃんと個性があるんだと知ることができたからです。
より良く知って、大切に磨いていったら、その可能性は無限大だと思ったからです。

その時、ようやくわたしの人生が始まったような気がします。やっと歩き始めたように思います。

自分を知り、自分が生きやすくて笑っていられる生き方を見つけていく。
生きやすい環境で生きることは、甘えでも逃げでもない。それが自分の人生を歩むことだと、わたしは思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございます :)



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