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これから何が売れるかを見分ける

 "何にどんな価値があるのか"

  これを見極める力があるかどうかで、マーケティングの能力に大きな差が生まれます。

 その価値を見極めるために必要なのが、この本で言う、"マーケット感覚"である。そもそも前提として、市場化が進む社会で高く売れるのは「良い商品」ではなく、「需要に比べて供給が少ない商品」だ。

 これは、考えてみれば当たり前のことで、多くの会社が同じような「良い商品」を作れば、需要に比べ供給が増えていくため、値段は下がっていく。どんなに良い商品を作っても、供給者が多ければ儲かることはないため、"差別化"が重要になる。

 ここまでは商品の価値についてのマーケット感覚を説明してきた。ここからは自分の価値を活かすマーケット感覚を述べていく。


 これからの時代に必要なのは、、、

 職業を再定義できる能力だ。

 これはつまり、職業の本質を理解して、その本質という軸はブレずに、仕事の幅を広げて考えることができる能力である。

 例えば、編集者という職業で考えると、

「編集者の本質ってなんだろう」と問う。

「本を作ることだけが編集者の仕事なのか」

「本を作ることで一つのストーリーを組み立てているのではないか」

「ストーリーを組み立てることが本質ならば、歌を書くこともできるし、人生のストーリーを組み立ててアドバイスをするコンサルティングもできるんじゃないか」

 このように、本質を知ることができれば、今までのその職業で決められた枠に制限されることなく、時代や社会のニーズに合わせて、自分にできることを広げていけるはずだ。そうすれば自ずと自分の価値を自分自身で高めていけるようになるだろう。

<編集後記>

 今回は『マーケット感覚を身につけよう』という本を読んで特に印象的だった部分を取り上げてまとめてみました。

 前半で述べた商品の価値についてのマーケット感覚というのは、差別化という言葉を色々なところでよく耳にするため、大学生の私にとっても馴染みのある内容でした。しかし、職業の本質を理解して、自分自身で自分のできる幅を広げていく考え方はとても新鮮でこれから就活を迎えていく自分にとって、大きな収穫になったと感じています。新型コロナウイルスの影響で世界が、社会が大きく変わっていく中で、その変化に対応していくことにつながる考え方を身につけられた気がします。


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