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カフェと採用のあたらしい考え方

地元に帰ってきました。今までで一番長い道のりでした。

引っ越しの1週間前に地震が発生し、新幹線が運休。特急列車で2日間かけて帰ろうと仙台のホテルを予約していたけど、引っ越しの時間が遅くなるとのことで急遽キャンセル、変更。

帰ってくるなと言われているのかと思うくらいでした。

もう後にも先にも、特急で5時間揺られる帰路は最後であってほしいと願います。
何はともあれ、無事に帰ってこれてよかった。

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さて、4月からは以前とは違うカフェで働くことになりました。
3月末までは現職の引き継ぎのためリモートワークをしています。PCさえあればどこでも仕事ができるんだなぁ、と身をもって実感する毎日です。
でも出勤して動きたいタイプなので、すでに2週間でもうお腹いっぱいです。動きたい。

引っ越してきてから昨日でやっと自粛期間が明けたので、挨拶も兼ねて以前働いていたカフェへ。
以前はカウンター越しに見ていた席に座ると、懐かしさでやっと帰ってきたんだなと実感がわきます。
ランチとデザートをいただきましたが、やっぱりおいしい。

食べかけの写真って、我慢できないくらいおいしいんだろうなって伝わりますよね。

「いつ何を食べてもおいしい」というのは、飲食店にとって1番の強みだと思います。

「前はおいしかったけど、今日はおいしくなかった」となると、次回の目的地から外れてしまうし、もし2度目があっても注文するときにどれならおいしいか見極めるプレッシャーがあるからです。
それに関して全幅の信頼を寄せているお店はいくつあるだろうか…。

さて、近況はさておき、ここからが本題。

帰ってきてから馴染みのカフェや雑貨屋さんのSNSを見ていると、「スタッフ募集」の文字が目立ちます。
この状況で雇用があるということ自体に驚きと勇気を貰ったのですが、やはり接客業なので辞められる方も多いのだと推察します。

そういった店舗で求める人材としては、
・土日祝に出勤できる
・動き回るので体力が要る
・お客様への気配りができる
・マナーを心得ていて、どんな年代のお客様にも適切に対応できる
・混雑時も段取りよく対応できる …など
様々なことが求められると思います。

でもやっぱり1番は、「土日にも安定して出勤できる人」が求められているのかなと感じます。

非正規雇用が多い35歳〜女性※は、家庭があるため土日は出勤しづらいし、学生は土日どちらもとなると遊ぶ予定を立てづらくなる。
求人の対象となる方々にとっては、「毎週◯曜日、◯時〜◯時」という働き方は不便なのかもしれません。
(※図9-3 各年齢階級における正規、非正規の割合 女性)

でもカフェや雑貨屋さんで働きたいと夢見る人は多いはず。
それなら、自分の空いている時間と店舗側が人手が足りない時間帯をマッチングすることは出来ないだろうか。
その場合のメリット・デメリットを考えてみました。

【 スタッフ側 】
1. 自分の空いている時間で働ける自由さ
2. 働いてみたいという好奇心を行動に移すまでのハードルが低くなる
3. 1つの店舗だけではなくいろんな店舗で経験できる
4. 店舗ごとに業務を覚える必要がある
5. マナーなど一からの教育は望めない

【 店舗側 】
1. 急遽人手が足りないときに人員補充ができる
2. スタッフの採用を検討する場合のシミュレーションができる
3. フルタイムでの給与を支払う余裕はないが、時間帯でなら少額に抑えられる
4. 既存のスタッフの業務の幅を広げることができる
5. 説明の手間がかかる
6. 長く働いてもらえる人を採用したい
7. 応募が来てもちゃんと働ける人なのか判断が難しい
8. 店舗の雰囲気に沿う人物か不安

考えてみると店舗側のデメリットが多いように思います。
たしかにコーヒーの淹れ方ひとつとっても店によって違うので、育成という点が一番の難点だと思います。

万が一、この仕組みがアプリのようなもので実現するのであれば、以下のことは必要だと思います。

・店舗側はあらかじめレシピや店舗オペレーションのマニュアルを作成する
・求人者側は自分のできることを登録する(ハンドドリップならできる、Airレジ使用経験あり、など)
・店舗側と求人側の双方で評価する仕組み

人手が足りない店舗は「マニュアルを作成する」こと自体出来ないかもしれませんが、それがスタッフを採用するうえでの1番のネックだったりします。
「お店に立ちながら業務内容を教える、メモを取ってもらったものがマニュアル」となってしまうと、人に依存した運営になります。

しかし、誰が見ても理解できるマニュアルを一度作成してしまえば、新しいスタッフが前もって読み込むことで業務に取りかかりやすくなります。
また、そういったマニュアルを作成することで店舗に何が足りていないか、課題が浮き彫りになります。(むしろこっちのほうが重要です)

もちろんマニュアルのフォーマットなどはサービス運営側から提示しておく必要がありますが、同じ雛型なら求人側も理解しやすいのかなと思います。

また、このような求人広告は掲載料がかかりますが、支払うお給料の5%などとすれば、もし応募がなくてもマイナスにはなりません。
むしろ掲載することでお店のことを知ってもらえる広告の役割も果たせたらと思います。

登録→マニュアル作成→求人掲載→採用→勤怠から給与の計算→給与支払いまで一括管理できたらお店としては楽ですね。

すでに世の中にそういうサービスはあるし、ぱっと思いついたまま書いているので全く詰められてはいないのですが、そういう仕組みができたら雇用の機会損失にもならないと思うし、大きく言えば人口流出とかも止められるのかなと思います。
地域であればあるほど、馴染みの店や場所があると居場所ができた感覚で愛着がわきますからね。

なんてことをこの機会に考えています。

自分もカフェが好きだけど、楽しむためには土日休みの仕事をして休日にカフェ巡りをしたり、人手が足りないのであれば休日を活用して手伝うことができたら理想的な動き方だなと思ったりしています。
完全な思い付きですが、メモとして書き留めてみました。

なによりも、気兼ねなく来店を呼びかけることができ、満面の笑顔で話せる日が早くくることを願っています。

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