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浅ましさと向き合っています

恋愛する上で1番つらいことは、相手に対して期待してしまう自分を抑えられないことだと思う。

人間関係でストレスを溜めないためには”人に期待しないこと”が有用であることは最早公然の事実だろう。

特にここ数年で言われるようになった”自分の機嫌は自分でとる”考え方も、人に期待しないことをキャッチーなフレーズに言い換えたものだ。

けれど、人に期待しないでいることは実際かなり難しい。少なくとも今の私にとっては、最大の課題である。

私は、昔から家族や恋人に対し勝手に期待してしまうのをやめたくてもやめられない。

家族や恋人といった友達の域を超えた存在に対して、自分の思い通りに動いてほしい欲求が心の奥底で渦巻いている。

私の根っこの部分はテイカーなのだ。
可愛らしく言い換えればお姫様体質。

とはいえ私にも人間として四半世紀生きてきた自負がある。

人間関係でトライアンドエラー…いやエラーの方が圧倒的に多いな、を繰り返しその末に”他人は制御不能”であることを悟った。

それに気が付いてからは人に期待しないことを意識して生活ができ、幼少期の短気っぽさはいくらかは改善されたと思う。

さらに今は親元を離れて生活しているので、家族に対しても必要以上に期待することは無くなった。

だからこそ、人に対して期待する気持ちは恋愛でしか出会えない感情になった。




ただ、この感情を持つことは辛いのです。

※このnoteを読んでくださっている皆様にお伝えしたいこととして、こちらの内容は恋人への愚痴ではありません。私のネガティブな思考の癖を書き出しているだけということをどうかご理解ください。

相手のことを好きな気持ちと相手が私に思いを寄せていることの自覚があるせいで、いつのまにか恋人という関係がその他人よりも融通の効く関係であると錯覚する。


それはいずれ、相手は私を優先順位最上位に置いてくれているはずだというさらにたちの悪い思い込みへの進化する。

すると自分の思い通りにならなかった時、勝手に期待していたのに関わらずなぜか裏切られたような感覚に陥ってしまう。

しかし先述の通り、”他人は制御不能”なことも分かってはいるので仕方ないと割り切り「次こそは」とまだ未定の次の機会に期待する。
期待をすることで今の辛さを紛らわす。

永遠に繰り返す思考のループ。

これを繰り返していると、好きという感情以外に独占欲や支配欲の存在に気がつく。

この精神状態はきっと”依存”だ。

人に依存なんてしたくないのに。
他人という流動的なものに依存したら自分もそれにひっぱられてしまうのは必然。

学生時代に恋をした時も依存状態にあった。

それがあまりに辛かったので、もともと恋愛至上主義者でもなかったことも相まって、それ以降恋愛からは遠ざかるようにしていた。

そんな矢先、3年ぶりの恋愛だった。
あの時よりは成長しているだろうと思い切って交際を始めた。

けれど自分が思っているより私は成長していなかったし、自分が思っているより仕事やプライベートでストレスや不安を感じていた。

どんどんどんどん思考が悪い方に流れていく。

不安要素と不安要素をつなぎ合わせ、それが真実と思い込みそうになった。

それでもまだ私が堪えているのはその人のことを好きで、信じている気持ちの方が大きいからだ。

結局のところ、今の私は自らの心の安定を他の誰かに委ねているのです。

みっともないし浅ましく思う。
ひとりの時はこんな悩みはなかった。

自分勝手な自分のせいで精神がどんどん消耗していく。恋愛はコスパが悪い。

けど恋愛においてはコスパなんかより感情のほうがよっぽど大切だ。私は恋人と一緒にいたいと思っている。

あと、もう少し私が成長できればな。
自分の幸せは自分で選べるようになるのに。

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