『経験』を買うということ ~『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』を読んで~
「旅行とか、高い食事とかって、お金の無駄。最新家電を買った方がよっぽど良い」
少し前に、そんな感じの呟きを、SNSで流し見た。
フォローしている人でもなければフォローされている人でもない。
けれど、なんだかちくっと来た。
確かに旅行は、事前の移動代、ホテル代だけではなく、現地での交通費、食事代、買い物・お土産代、アトラクション代など、色々とプラスされていくものだ。
記念日や、頑張った日のごほうびに、ちょっと良いところでお食事を……なんて、1回の食事で諭吉が数人消えることも。
(確かに、そんな一瞬のことにお金を使うのって、実はものすごくもったいないのかも……?)
と、何か罪悪感のような、もやもやした感情を抱いた。
そんな時、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣 仕事も人間関係もうまくいく88のヒント(毎日新聞出版 有川真由美:著)』を読む中で、そのもやもやへの解答を見つけた気がした。
『モノ』より『経験』にお金をかける
そうだ。私は経験を買ったんだ。
今年初めて行ったハワイは、日本人観光客もちらほらいたとはいえ、現地の方々と会話したり、ハワイならではの文化に触れたり、海をのんびり眺めながらぼーっとしたり、そこでしかできないこと・感じられないことを経験した。
円安の影響が身に染みたのも、会話がスムーズにできない場面があったのが悔しくて英会話の勉強を頑張りたいと思えるようになったのも、ハワイに行ったから。
記念日のちょっといい食事だって、普段なら食べないような種類・質のもの、雰囲気、食文化、サービスなんかを楽しむという点で一種の「経験」だ。
あと、ここに書かれていたわけではないけど、「『時間』を買う」という考え方も好きだ。
だるくて何をする気も起きないときのUber Eatsはとても助かっているし、食洗機は手洗いではとっても時間がかかる「ピカピカ」な状態を、私が好きなことをしている時間に仕上げてくれる。
モノを買うときに大事なのは、モノの先にある『結果』なんだな。
その結果をどう捉えるかで、価値は変わってくる。
最新家電もハワイ旅行も、きちんとした価値があるんだよね。
なんかマーケティングの基礎みたいな話になってしまった気がするけど、今後もその感覚は持ち続けていたい。
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