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おうち時間におすすめSF本①

今日はこれにしよう。「火星の人」上下巻

閉塞感があるときは、いつだって、火星でひとりぼっちで、知恵と勇気とユーモアででサバイバルするワトニーが、私を勇気づけてくれたっけ。

映画「オデッセイ」の原作本、映画を観た方も多いと思いますが、原作本も超おすすめです。

まず作者の方が本物のオタクってところもいい。15歳から国の機関でプログラマーとして働いててなんて、そっちの方が映画みたい。

宇宙人も謎の物質も出てこなくて、ぎりぎり実現可能そうな設計がいい。ひとりで生き延びる必要のある日数をから、必要カロリーを確保するために、火星でジャガイモを育てるとか地味で地道なところが、なんでこんなに面白いんだろ。ちょっと賢くなった気になれる。

地球側のNASAの人々も、すごくよい。組織あるある、みんながんばってる。ただのサラリーマンでも、NASAの人の気持ちになれる。

他の宇宙飛行士もかっこよすぎる。2つのジャンルのプロフェッショナルが宇宙飛行士の条件、(例えばワトニーならば、エンジニアで植物学者とか)で、その能力が必要になる場面が最高で、やっぱり同じ能力の人間を揃えていては、喧嘩に勝てないなって思う。※課題は解決しないなという意味で。

こんなSFなのだけれど人間観と世界観がいい。

ワトニーが、誰にも会えずに、助からないかもしれないときに、行動を起こす人物であることとか、人ってどうしようもなく宇宙に行きたいものだとか(宇宙そのものでなくても、未知なるものへの手を伸ばす、赤ちゃんのときの好奇心ってそういうことじゃないかなと思う)、人がそこにいれば助けようとするものだとか。

ワトニーはずっと火星で一人なので、他の登場人物とは一切からまないのだけど、好きな場面、人物がたくさんができるのも不思議です。残念なのは、ワトニー救出作戦に日本が出てこないことかな。書いているうちに、早く読みたくなってしまった。




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