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おうち時間におすすめエッセイ本

家族でも友達でも恋人でも、こんな不確定で不安なときに、ぴったり気持ちが通じることなんて難しい。なんだか誰かとつながっていたいけれど、誰かを支えるほと元気じゃないし、うっかり誰かに寄りかかるのも本位ではない。そもそもそんな友達がいなかったら、今から作るのも無理がある。(大体そういう友達キャンペーンで人とつながるとロクなことがないので気をつけたほうがいい)

そんなときはエッセイ本を読むようにしています。友達でもないけれど、生身の人間の毎日の心の動きを読ませてもらうことで、ちょっと自分という入れ物から離れられるから不思議です。

読み返してみようかな、と思う三作家さんを紹介します。まだ読み返してはおらず、記憶と印象で紹介しますので、どうか雰囲気で受け止めてください。

星野源「そして生活はつづく」「働く男」
まんまとブームに乗って恋に落ちたあまりに、まとめ買いして読んだ記憶ああります。なんかね、もう、恋してたので、愛おしかったです。青臭くて、中二で、たまりません。お母さんになった今、そういう友達にはもう友達として会えないではないですか。
恋は去った今思うと、お母さん目線で、中二が過ぎるよ、という気持ちになります。星野くんが、元気で過ごしてくれてたらそれでいい。

又吉 直樹「第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)」
読書家の又吉さんの書評のようなショートストーリーのような、大好きな本です。何度でもどこからでも読める。読んだことのある本も、又吉さんという人を通すと、こんな風に表現してよいのだと、その本の違う一面が輝くようです。こんな読書感想文を書いてみたいと思えるのと、紹介された本をまた読んでみたいと思えるのとで、とてもお得。
当時、破天荒キャラで人気者だった平成ノブシコブシの吉村くんのエピソードには爆笑しました。ただ、又吉君はちょっと太宰が過ぎる。

若林正恭「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」
人見知りもよかったけど、セレブ犬もいい。人見知りも良かったけど、セレブ犬もいい(2回言ってみます)
人見知りのほうは、ものすごく賢くて考えすぎるであろう、若林君が、考え抜いた挙句に気づいたり、次の理解を得てゆく様に、感動するのですよ。そうしてセレブ犬を読むと、また世界が変わっていて、豊かになっていて、幸せな気持ちになる。

うん、やっぱり今日は若林君がいいな。まだ読んでいない「ナナメの夕暮れ」を注文して、セレブ犬を読み返すことにします。

※日常系ブログなどもいいですよね。身近な友達のような気持で共感したり、応援したり。ただ、いくらでも読み続けられてしまうので、寝室で読むのはやめておきましょう。



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