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いつ気づいたっていいと思う_かもめ食堂

ある青年から相談を受けたことがある。

仕事も充実しているし、それなりに評価もされて大きな問題はない。だけど最近知り合った人たちが企業したり、目標を持って何かに打ち込んでいたり非常に充実してそうだ。自分も企業したり転職するべきだろうか。自分も目標を見つけたい。それが悩みだと。

その悩みには二つ解決方法があって、一つは目標が見つかること。もう一つは目標が見つからなくても気にならなくなること。
そして目標には何をしたいかというDo目標と、どうありたいかというBe目標があること。
それから、そういうのは自然に見つかるものでもなく、どうありたいかなという考える訓練をしないと分からないものなので、分からないのはふつうのことだよ。

そんな風に話をして、じゃあDo目標、Be目標考えてみてまたよかったら教えてねと次の約束をした。

次のとき、彼はすっきりしていて。ちょうどそういうのを考えるワークショップに参加する機会があって、集中して考える機会が持てたと。事前に上のことを聞いていたから、すんなり考えに入ることができたと感謝された。

これはすごくタイミングよくて、良かったねという話。
でも、別に、だからと言って、Do目標、Be目標考えておいた方がいいよとは思わない。彼にそのタイミングが来たから、そういう出会いがあっただけで、5年前の彼には必要なかったことなんだから。

「かもめ食堂」
著者:群 ようこ
監督 荻上直子
主演 小林聡美, 片桐はいり, もたいまさこ

かもめ食堂は、大人の女性が4人出てくる。フィンランドのヘルシンキで食堂を開くサチエと、町で出会ったミドリ、旅行者のマサコ、フィンランドのリーサ。

目標なんて、気づいたときに考えたっていいのだと思う。見つからないままに旅してもいい。ただちょっとゆっくりした時間は、あっても良いと思う。
そのときその人に必要なものを見つける力が、人にはあるはずだから。

誰かににぎってもらったおにぎりの美味しさとか、子供のときに観ていたアニメのアニメソングだとか、ただ生きているだけだってちゃんとその人の中にはいろいろなものが蓄積されているはず。そちらの方がずっと大事だ。




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