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【買わせるだけが広告じゃない】よかった~!ひとつ学んだ一次面接

「好きな広告を教えてください」の質問に対して、各々好きな広告を答えていくわけだけど、ここまで聞いているだけだった面接官Mさんが「意地悪な質問していいですか?」と加勢し出した。「好きな広告はパンテーンのhair we goです」と答えた学生に対しては、「いま黒髪で結んでらっしゃいますけど、hair we goに感動して、ありのままの髪型で就職活動しようとは思わなかったんですか?」の切り口。うーん、たしかに。「好きな広告はポカリスエットのCMです」と答えた学生に対しては、「CMを見て以降、ポカリスエット買いました?」の切り口。たしかに。

この面接官Mさんは、なんで意地悪な質問をするんだろうと思った。この質問の意図はなんなんだろうと思った。他の学生の回答を横目に考えていた私は、「広告には感動したけどそれを買おう・調べようとは思わなかった」と気づかせることで、「感動させる広告であっても、それを見た人が購買行動に移らなければ意味がない。売上UPという成果を出せなければ広告がどれだけエモくたって意味がない。」というメッセージが含んでいるんじゃないか――と思った。

思ったので、逆質問タイムに誰より早く手を挙げ、聞いてみた。逆質問って本来もっと建設的な内容を質問すべきなのかもしれないけど。もう気になっちゃって。手挙げちゃって。「Mさんの”意地悪な質問”は、見る人を感動させたって成果が出なければ意味がないんだよというメッセージなのかなと解釈したのですがいかがですか」と聞いてみた。

Mさん「「「答えはNOです」」」

予想していた答えと違った。エッ!!!なに!!!!!おもしろくなってまいりました!!!!!!!わっしょい!!!!!!!!!

広告の目的は様々あって、短期的な売上UP以外の目的もた~くさんある。例えば消費者ではなくて、投資家をターゲットとしたイメージアップとか。最近目にする機会が増えたSDGsに関する広告も、売上UPには決してダイレクトには繋がらない。実際広告をみて消費者が購買行動に移る確率って0.1%らしいよ。(ワオ。)だからダイレクトに売上UPに貢献しないからといって、広告の意味がないというわけでは全くない。

とのことでした。安心したーーー!!!よかったーーー!!!「商品のスペック・機能性をアピールするだけじゃなくて、背景にある思いやストーリーをアピールすることで付加価値を伝える広告を作り、商品や会社のイメージアップ・ブランディングをしたい」という私の思いが勘違いでなくてよかった。「成果が出なきゃ感動させたって意味ないんだよ」とか言われたらどうしようかと思った。ヒーー。

これがわかっただけでビッグな収穫だった、今日の面接。この一次面接でそこまで手応えなかったし、まあこの会社はグッバイかもしれないけど、でも広告に対する理解としてひとつ大きなものを得たから、面接してよかったー。

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