見出し画像

2021 やわらか日記 過去ログ5

2021/05/19 作品の余白

 こんにちは。白です。
 今回は作品の余白のお話です。

 絵や彫刻などで、具象的な作品と抽象的な作品があります。
 具象的な作品は表現されるモチーフや技巧で物事を訴えます。
 宗教画は具象的な作品が多いです。キリストや聖者の生涯を視覚的に訴える作品なので、見る人の想像力を掻き立てる余地はさほどありません。
 抽象的な作品には「いったい何を表現しているんだろう」と見る人が考える余白があります。見方によってどうとでも取れるのです。
 それでは具象的な作品と抽象的な作品のどちらが優れているのか、というと、何とも言えないという結論になります。
 どちらにも優れた作品はあります。が、抽象的な作品のほうが「優れた作品」を定義をするのは難しいです。
 具象的な作品は誰にでもそのすごさがわかります。『モナリザ』みたいな作品ですね。
 しかし抽象的な作品になると理解できる人間が限られてきます。どこが優れているのかという定義も、人によって違ってきます。

 物語でそれを表現すれば、具象がエンタメ、抽象が文学になるかと思います。
 エンタメは物語によって読者を満足させ、文学は物語の余白によって読者に何らかの啓示を与えます。どちらが優れているかといえば、やはり何とも言えません。指向するものが違うからです。

 私は絵でも物語でも余白があるほうが好きです。何かをもやもやと考えさせられる、そのもやもやを味わうのが好きです。
 きれいに割り切れるものを見たいときは、エンタメや具象画を観ます。
 ですが余白があり、作品のなかで遊ばせてくれるものが好きだなあと思います。

2021/05/20 レンタルショップの思い出

 こんにちは。白です。
 今回はレンタルショップのお話です。

 サブスクリプションが整備される前、私はジャズのCDを集めるために図書館とレンタルショップのCDを借りていました。
 思いきり言い訳ですが、ジャズのCDはひとりのプレーヤーにつきCDが何十枚何百枚と出ます。そしてファンが真面目にCDを買うので、非正規で録音された音源やレコード会社のコレクション、未発表の音源などが次々と出てきてわけのわからない世界になっています。真面目にCDを買うと大変なことになるので、サブスクリプションが出たときは本当にありがたかったです。が、サブスクだと重要な曲がちょこちょこ抜けていて、結局買わないと駄目か……と思うこともあります。

 図書館にもAV資料のコレクションがあるのですが、私の市は田舎なので、私は大きな市の図書館まで借りに行きました。本格的に調べものをしたいときはその図書館へ本を借りに行きますが、車で片道一時間半くらいかかるので、たまにしか行きません。

 CDの品揃えが素晴らしかったのは、新宿と渋谷のTUTAYAでした。私は東京へ出張に行くたびに新宿TUTAYAに寄って、CDを三十枚ほど郵便返却でレンタルしていました。当時の新宿TUTAYAは細長いビルで、三階分くらいがレンタルとセルCDでした。JPOPから洋楽、クラシックや落語のCDまで、多岐にわたる品揃えでした。私と同じように珍しいCDを狩猟しに来た人々が、プラスチックのカゴを下げて店内をうろうろしていました。
 渋谷はわからないのですが、新宿TUTAYAは場所を移転したさいにレンタルCDをやめました。あの素晴らしい品揃えのCDはどうなったのだろうと思いました。80年代の邦楽から現在の新作まで幅広く取り揃えたお店だったので、文化がひとつなくなったような気がしたものです。

 私がなぜレンタルに頼っていたかというと、単純にCDを買うとお金が追いつかなかったからです。
 結局レンタルに出ていないレア音源ばかり買っていて、メジャーなCDはあまり買っていないです。申し訳ないです。
 音楽シーンも移り変わって、LPからCDへ、CDから配信・サブスクリプションへという移り変わりを見てきました。私もデータでしか音源を持っていないので、音楽はどんどん形がなくなっていくんだろうなとしみじみと思います。

2021/05/21 サイトを作り直している話

 こんにちは。白です。
 今回は自分のサイトを作り直しているというお話です。

 もう何度目かわかりませんが、自分のサイトを作り直しています。
 以前WordPressで作ったサイトを消したのは、家族にP.N.がバレたからでした。WordPressは高性能すぎて操作に癖があり、いつも更新の仕方を忘れるので、無料ホームページでいいかなと思ってホームページの垢を取りました。
 しかしどうもドメインを取得しなければならないらしく、無料でもなさそう、操作もわからない……という三重苦に落ち込み、無料ホームページの垢も断念しました。

 私はいまでも十年前にサイトを運営していたサーバーと契約しており、ホームページを持っています。
 宣伝しておらず、googleも拾わないので、人が来ていないだけです。カウンターも置いていないので、何人来ているかさっぱりわかりません。
 そのサイトはスマホに対応していないのでWordPressに移行したのですが、今はほとんどサイトに人が来る時代ではないのでそれでいいじゃん、もうこのままサイトを作ろうよ……と自分会議で決まりました。

 スマホでもサイトを一応見られるのですが、デザインがPC用に設計されているので、スマホではとても見にくいです。
 設計といっても20年前のCSSを変えていないので、とても昔風のサイトです。

 そんなわけでこのご時世にHTMLのタグ直打ちのサイトを作っています。
 自己満足と自分のデータ管理用だからそれでいいと思っています。できあがったらまたどこかで公開します。

2021/05/22 サイトを作り直している話2

 こんにちは。白です。
 今回はサイトを作り直すお話、第二回です。

 投稿サイトに散らばった文章をサイトに集めています。
 私は小説と雑文を書くのですが、用途によって投稿サイトを使い分けるので、すべての文章をまとめたのは自サイトのみです。それでもR-18の小説はサイトの規約違反になるので、投稿サイトのみとなります。
 そして二十年分の書評と雑文と小説が詰まっているので、うちのサイトはBL小説のサイトとしては昔から変でした。「いちおうBLのサイトなんですが、BL以外の要素がたくさんあってもいいですか……」と思いながらネットの片隅にひっそりと存在していました。

 現在はぐーぐるフォントを使わないとぐーぐるの検索に引っかからないという情報を聞いたのですが、本当なのでしょうか。
 うちは十年前で更新をストップしているので、当然ぐーぐるフォントは使っていません。なので検索にも引っかかりません。自分でも存在を忘れていたほど存在感のないサイトです。
 以前からBLのウェブリングと知り合いの相互リンクでしか繋がっていないサイトなので、存在感は薄くていいのです。データ保存とこれだけ書いたよ~という自己満足のために作ったサイトです。

 サイトを作って思いましたが、雑文多いな……別に書こうと思って書いているわけではないのですが。
 私は小説ではパンツァーですが、雑文もパンツァーです。文章がタケノコのように自然発生します。この能力を活かしてコンテストに出ようかと思うのですが、課題だとうまく文章が出てきません。
 いつも右脳ばかり使っているので、今度頑張って左脳で文章を書こうと思います。

2021/05/26 才能の話

 こんにちは。白です。
 今回は才能についてのお話です。

 Twitterで才能とは継続することだというツイートを見て、その通りだと思いました。
 私の続けていることは文章と絵と手芸ですが、文章は得意、絵と手芸は苦手でした。
 文章は最初から得意だったので続けられたことでした。が、絵と手芸は苦手で、下手の横好きがちまちまと続けてきた感じです。

 才能の有無はレベルの高い、厳しい世界では死活問題になるのかもしれません。
 私は絵を題材にした文章を読んで、名だたる名画の作家と一般の作家との差別意識を感じてちょっとムッとしたことがあります。確かに名画ばかり鑑賞している目には一般の絵は劣って見えるかもしれません。が、一般の作家も自分の置かれた場で必死に努力しているんですよと思いました。

 私が絵を描いていたり手芸をしていたりすると、「すごいね、器用だね」と言われることがあります。
 私は子供のころから不器用で、いろいろ失敗作を作っていました。今は普通くらいになったと思うのですが、決して器用なほうではありません。
 私は、最初の得意・不得意は物事を始めるきっかけであり、重要なのは「その苦労をしたいか否か」ではないかと思うんですよね。あることについて苦労する・その苦労を続けられる。それを才能というのではないかと思うのです。

この記事が参加している募集

現在サポートは受け付けておりませんが、プロフィール欄のリンクから小説や雑文の同人誌(KDP)がお買い求めいただけます。よろしくお願いいたします。