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勢い重視の私、“凪“の過ごしかたを発見する

「何かを目指していないと落ち着かない」
「やりたいことがない状態が不安」
今日は、平和な日々を送っているのに、不安が止まらない私の近況です。

最近、家事とバイトの往復をしながら、たまには旅行したり、古本市に出たり、オタ活したり。これだけだととても充実しているように思えます。恵まれた環境だと頭ではわかっていても、その状態を楽しめない自分がいました。

毎日何となくで過ごし、思いついたことを行き当たりばったりに試す感覚。
私は無計画に過ごしていると、充実感を得にくい気質なのかもしれません。

仕事に目標を掲げるわけでもなく、一つの趣味にのめりこむでもない。なんとなく生きている実感が薄い。
そして、いつまでこうしてられるだろう、という不安もあります。
だから「とにかくどこかへ進まなければいけない」という意識がずっとありました。

でも最近、その自意識について、とてもシンプルな自己解決に至りました。
そのことについて書いておこうと思います。

先日旅行した佐世保の港。

”凪”が不安な理由

今の状態を表現するなら、“”。
この言葉からは、海の上に風がなく、船が落ち着いてたゆたうような、のどかな情景が浮かぶかもしれません。
必要に駆られて目指す場所も、特に行きたい方向もなく、ただ広い海の真ん中に浮いている。天気はとてもいいし、船の状態も悪くない。燃料はあるし、沈みそうな故障もないし、食料が枯渇しているわけでもない。
それなのに、たゆたっている私はどこか不安なのです。

「とにかくどこかへ進まなければいけない」という意識をもう少し詳しく言えば、「健康だし暇だし、この時間を何かに活用しなければ!」と思う、焦りにも似た気持ちです。

この意識の発端はどこなのでしょうか?
心理学や認知科学などを紐解けばいろいろな答えが見つかるかもしれませんが、私が気づいた答えはシンプルでした。

私の名前が「まほこ」だからです。

私の名前は漢字で「真帆子」という字です。
真帆とは帆船が航行する際の用語で、「追い風を全面に受けて十分に張った帆のこと(Weblio国語辞典)」。
つまり私は、名前そのものが「推進力がある状態の船」を表しているわけです。

さて、帆船がその力を発揮できないのはいつか。
帆を張っても推進力を得られない無風の状態、つまり””のときです。

現状は、デフォルトで推進力を持っている私にとっては想定外の事態。
だから無風で、かつ進むべき方向がないと、軽くパニックになるほど焦ってしまう。

・・・ということに先ほど気が付いて、一人勝手に腑に落ちました。
(学術的な答えを期待した方すみません)

※ちなみに心理学的には、「休むことに罪悪感を持つ」せいで倒れるまで頑張ってしまう人などは、意識して休むことが必要だと言われています。

私なりの”凪”の過ごし方

自分のコンディションならともかく、風は自然のことでコントロールできるわけもない。それと同様に、社会の流れや、ときには自分の人生の流れていく先すら、個人にはどうしようもないことの方が多いです。

自分の人生をコントロールする、といえば聞こえはいいですが、それは風がある時の話。風がない時にすることと言ったら、それはひたすら、次の風を待つことに限るでしょう。
風はそのうち吹くので、そうしたら自然と船を動かせるようになるはずです。
ただ、それがいつかはわからない。

待っていると感じるのは、結構しんどいです。
以前のnoteから引き続き、私は不妊継続中で、そこも進展がないままです。ここでもやれることは、結局のところ、待つことなのかもしれません。

ただ、今回の名前のことで、私は「ジタバタしてもしょうがないな」という意識に変わったのも事実。

今できることというのを強いて挙げれば、船の整備をしておくことなのかもしれません。要は、日常生活の整理整頓です。
取り急ぎ、気づいてから3つほど整理を始めました。

①運動不足の解消
車に乗るようになってからというもの、普段歩くことも少ないので、体力の低下も実感しにくなっていました。最近入れた歩数アプリをお供に、散歩と筋トレを始めました。

②家の整理整頓
今住んでいるアパートに住み始めた頃から、おいおいやろうと思っていた整頓箇所にいつまでも手をつけていないことに気づきました。とりあえず、キッチンのカトラリーをちゃんとした箱に入れることにして100均で整頓グッズを買ってきました。

③つくりおきにチャレンジ
夫はお弁当生活なのですが、そもそも私は朝が弱く、おかずはもっぱら冷凍食品なのが少し気になっていました。加えて最近、私が仕事で夜遅くに帰宅することが増え、夜ご飯をその場で作れないため、私自身の食生活も乱れつつありました。
そこで、図書館で借りてきた本を見ながら、初めて「つくりおき目的」の料理をしてみました。作ってから最初に「とっておく分」をタッパーに確保してしまうことで、夕食で食べ過ぎてしまうことを回避。結果、翌日のお弁当のおかずは綺麗な4色になりました。
またそのおかずがあれば、今夜の晩御飯を作らずに出る余裕すらあります。(そうして、今原稿を書けています!)

そんなこんなで、もう少し自分のことに目を向けつつ、ちゃんとご飯を食べる生活をしようかなと思う今日この頃てす。

下を向いて歩こう

これを書いていて気づいたこともあります。
それは、船の整備も捨てたもんじゃないな、ということ。

毎日、要に駆られてやっていた運動も、家事も、なんとなくするよりはちゃんとした「整備」だと思えばモチベーションも上がってきます。
少なくとも、冒頭のような「とにかく進まなければならない」から、「今進むよりも大事なことやってるから」という感覚に変わったことで、気持ちは追い込まれなくなりました。風もないのにがむしゃらに進もうとするよりは、全然良いです。

余談ですが、先日友人2人と話していたときのこと。
私の友人は自分の夢に向かって情報収集をしていますが、その夢をいつ、どこで始めるかは決めていません。しかし彼女はそれに対して焦るどころか、「来たるべき時が来たら、なるようになる」と堂々としています。
そんな彼女を、また別の友人は、「足元しか見ずに進むタイプ」と表現しました。下を向いて慎重に一歩一歩進んでいたら、何かにぶつかって、初めて自分がどこにいるか気づくというのです。

遠くばかり見ていても、目標との距離が遠いことしかわからないのならば、
足元を見ながらちょっとずつ歩くことに集中するのも、良いのかもしれません。

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