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食の大切

さて、昨日は久しぶりの知人と会い、いろんな話をした。
環境の話をしていたのだが、自動車のこの先の行方が寂しいと言う。
化石燃料で走る今の自動車から電気であったり、環境に優しい燃料で走る自動車に変わってしまうのが寂しいと言う。

分からないことも無い、私も車の運転は嫌いではない。
エンジンルームを覗くのが好きだし、若い頃には自分でエンジンオイルも替えていた。
パンク修理も自分でやった。

モーターで動く自動車の構造は簡単であろう。
AIにも馴染みはいいだろう。
でも、どう言ったらいいであろうか、あのなんだか手のかかる自動車が好きなのである。

誘われるままに洋食屋でランチを食べた。
そして考えた。
こんな肉も食えない時代が来たりするのだろうかと。
代替肉ならまだいい。

ずいぶん昔に観た映画『ソイレントグリーン』を思い出す。
あんな世界も嫌ではあるが、タブレット錠剤ひと粒で五つ星フレンチのディナーを食べた気になったり、中華の満漢全席で腹いっぱいになったり、そんな日がひょっとしたら来るのだろうか。

食ったり、飲んだりってのは手間がかかったり、多少ややこしかったりするから美味さを感じるのではないだろうか。
素材の故郷に思いを馳せ、作り育てた生産者の方々のことを思い、料理人の手間と愛情を感じて口にする。

この先、どんな未来が待ち受けているのか私には想像もつかぬが、生きるための基本はいつまでも大切にしたい。
『食』はその中の一つである。
私は作り、そして食べる、飲む。

そして、考えるのである。

知人に誘われるままに移動。
喫茶店は好きじゃないと言う。
まあ、それもありだろうと、昼から酒を飲む。
ここでも考える。

タブレット錠剤一つで酔い、
人生を語り、人に夢を語ることが出来るのであろうか。
出来るわけがないだろう。きっとそんなことは無いだろう。
そんな未来が来るとは思わないが、もしも来るのであるならば、

その時には私は酒は卒業しようと思う。


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