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雨におもう

雨降りが嫌いになっていたのはいつ頃でしょうか。

昭和も終わる頃サラリーマンとなり、元号は平成に変わり現場事務職から営業職に移りました。

当時はまだ日本のどの会社もしっかりネクタイ着用でした。

当時のゼネコンの営業は他の業界よりも身なり、礼儀は厳しかったように思います。

私は同行する上司、先輩に迷惑をかけぬようにとそれなりのスーツ、革靴で身を固め出社したものです。

ずいぶん金はかかりましたね。

それまでは会社支給のユニホームでよかったのですから。

しかし、苦痛は金よりもネクタイでした。

ネクタイにはいつも疑問だらけでした。

暑い、苦しい、よって思考力を落とす。

ずいぶん早くから勝手にクールビズを取り入れていました。

今のサラリーマンのスタイルで正解ですよ。

梅雨時のネクタイ、革靴、スーツでの業務は苦行以外の何ものでもありませんでした。

気がつけば普段の雨降りも嫌いになっていました。

雨にもネクタイ、革靴、スーツにも何の責任もないのですが子供の頃はそれなりに楽しめた雨の日が苦痛の一日に変わってしまっていました。

会社勤めを辞めてそんな縛りから解放されて、今やっと雨にも季節の移ろいを感じ、雨天スタイルでの通勤で子どもの頃感じた雨の楽しみを感じています。

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