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ツナ缶、豚肉、スパム缶(ゴーヤのきもち)

さてこの三つ、何の順番でしょう?
私が立ち飲み屋をやっていた時によく来てくれた沖縄県出身の可愛らしい女性に教えてもらいました。

本場沖縄でゴーヤチャンプルに入れる肉の種類です。
ゴーヤチャンプルに使う肉は、値段の順番でツナ缶が一番安価で、豚肉、スパム缶と高価になり、家庭のその時の懐具合で変わるとのことでした。
さすがですね、缶詰文化が浸透している沖縄ですね。
ツナ缶は箱入りで贈答される重宝な品だそうです。
で、安いとのこと。

腑に落ちましたか?
面白い話ですよね。

ゴーヤの苦みが苦手という人はだいぶ少なくなってきたのではないでしょうか。
それくらい私たちの家庭に浸透してきた、そんなゴーヤが私ももちろん大好きです。

スライスして生のまま、わさび醤油で酒の肴でいただくこともありますが、やはりゴーヤチャンプルが一番かも知れません。


私はここで政治のこと、思想のことなどは決して取り上げないつもりでしたが、ゴーヤを口に運ぶと思い出す、なんとも悲しい出来事が数年前にありました。

ここで、少しだけ私の気持ちです。

76年前の沖縄戦で「集団自決(強制集団死)」が起き、85人が犠牲になった沖縄県読谷村波平のチビチリガマが何者かによって荒らされた事件です。
無念の最後を迎えなければならなかった方々の遺骨まで散らしたと新聞で読みました。
そして、未成年の若者が捕まったようです。

私も子どもの頃、ずいぶん悪いことをしました。
でも墓場に行って遺骨を掘り出したり墓を荒らすなんてことはたとえ度胸試しでもすることはありませんでした。

厳罰に処せられるべきです。
本人達は勿論のこと、両親、教育者を含めて戦後育った私達全てが、です。
当たり前の事が分からず当たり前の事が通用しない世の中になっています。
子供達への教育も悪ければ、事勿れ主義で見過ごしてきた私達全員に責任があるんじゃないでしょうか。
70年以上かけてここまで来たものを是正するのにどれくらいかかるのか分かりませんが、やらねばならぬことと思います。

そして、当たり前に近所のおじさんおばさんが恐かった昭和のあの頃に戻らなければと、強く感じています。

ゴーヤは苦いから美味いんですよね。
そんなゴーヤを目指してこれからの歳を重ねていきたいものです。

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