無くならなくていいと思うもの
こんな季節だったと思う。
蒼く高い空を憶えている。
標高の高い地の強い紫外線が私の頬を刺していたのを憶えている。
もう50年近く前に岡山県の某市まで行った。小学生六年の時に一人で新幹線と伯備線を乗り換えて行った。年子の兄が脳の手術を受けた。かなりグレーな合法な手術だった事をほんの数年前に教えてもらった。その時母は兄のために必死で前後の見境がついてなかったと私に教えてくれた人は言った。今さら聞かなくともよかった。むしろ聞きたくなかった。
大阪の某大学病院を追われて岡山県の病院