熱い暑い夏のおもいで(その3)
ゼネコンに入社して5年、自身の希望とタイミングで営業部へ移動した。
建設会社という技術屋の集団の会社に事務屋で入社した私の消去法による選択の移動でもあった。
末端の現場、その取りまとめをする営業所、その上部組織である支店、本社での事務仕事しか社内での私のサラリーマン人生の選択肢はないものと思っていた。
明るい見通しを見いだせなかった私は退職を当時の営業所長に相談した。
「ならば営業に行くか」と私が持ち合わせていなかった選択肢を提示してくれた。
古い体質の業界であり、多くは高