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冬の足音

金木犀が散って
あの子は何をしているだろう
コンビニのおでんは
もう誰かと食べたのだろう

お揃いのパーカーを仕舞って
着る服も無くなってしまって
「寒いね」と笑うあの日の声も
乾いた風に消える

長い袖から覗く 小さな白い手も
飾らない爪も 白い産毛も
変わらないでいて欲しい

あなたの温もりを忘れては
慣れない煙で温めてる
あなたの形を忘れては
慣れない白で隙間を埋める

長い袖から覗く 小さな白い手も
飾らない爪も 白い産毛も
誰か色に染まってく

秋色に染まる風の街で
吐く息は白く 暖かくて
冬色に染まる白い街で
温め合った夜はもう

あなたの温もりを求めては
慣れない煙を吐き捨ててる
あなたの形を求めては
慣れない白で隙間を埋める

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