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企業に入社した後に給料を上げる方法(主にIT企業で働く人の場合)

このnoteでは、IT企業で15年ほど働いてきた中で、どのような雰囲気のときに給与があがったか、実体験を踏まえ掲載させていただきます。これから社会人生活をする方、20代若手の方、1社しか経験がない方、など参考になりましたら幸いです。

年収を上げる方法で、一番よくあるのは、転職をしてUPする、だと思います。特に、ビックネーム > スタートアップみたいな転職の場合、スタートアップの企業は、ノウハウがほしいので、現年収よりも、高い金額の提示をする、場合があると思います。

今回は、転職でなく、自社にいるうちに、給与をあげる方法ということで、結論は、以下となります。


①次の評価でどこまでやったら、「普通」ではなくて、通常評価の1.5-2倍の値(S評価SS評価)をつけてもらえるか、を評価者とすり合わせする。


②チームリーダーや、マネージャー、部長が退職タイミングで、その役職手当があるポジションを奪う(転がり込んでくる)


③転職活動をして、他社で現職よりも高い年俸を提示してもらい、評価タイミングで、退職相談をする。



以下、詳しく解説いたします。

評価制度 / 昇給の幅

IPOを目指すような、IT企業の場合、評価制度は、大手の労務系のコンサルなどが入って、運用している場合が多く、だいたいどの企業も似ていると思います。

成果評価(前年の1.2倍の売上や営利を目指します / 何々の課題があるので改善します)と、行動評価(勤怠がよいか、ポジティブに業務に励んでいるか、期限を守れるか、など一般的な業務スキル)から、評価値が算出され、当初の目標通りでしたね、という場合は、月給ベースで、1%~2%UP です。
※会社全体の予算策定時に、当初の予定通りの、売上と営利になれば、各従業員を1%くらいは昇給できるように人件費をのせてくれています。

僕の経験ですと(基本これしかないのですが)
目標どおり達成しましたね、という評価となり、
月給30万円→3500円UP 年収換算だと56,000円UP →この昇給が年2回
月給40万円→4000円UP 年収換算だと56,000円UP →この昇給が年1回
といったことがありました。

上記のまま、推移していくと、1年に10万くらいしかあがらないので、仮にマイナス評価を受けず、同じ会社で同じようにやってたら、年収100万あげるのに10年掛かってしまいます。

これで十分、と割り切れればよいのですが、さらにUPしたい場合の方法を、次の章で解説いたします。


方法①「普通」ではない評価を得るためには、どこまで成果を出せばよいか評価者に詰め寄っておく。


次回の評価者会議に参加するレポーティングラインの人に、
「●●さんは、こういう実績があるので、S評価、SS評価でガツンと給与レンジをあげたい。」と言ってもらいたいです。
そのためには、どんな実績をあげればよいでしょうか。

と聞いておく、という方法です。

評価者会議と呼ばれる、全社員の給与のUP/downを決める会議は、管掌取締役と執行役員の方、と人事の方が取り仕切っていることが多いです。
直属の評価者(部長)と、そのもう一つ上のレイヤーの方ともコミュニケーションをとっておくことが重要です。

評価者の人は、限りある人件費の中で、すべての部署の部長が、「この人の給与をなんとかあげたい」と思っているところに、「わたしの部署のこの人の給与をあげたい」と発言するのは、とてもパワーがいることになります。
誰にも寄せ付けないほどの実績がないと、なかなか言えないとおもいます。

これでも、普通よりもちょっと頑張りましたね、くらいの評価だと、
年俸ベース20-30万UP(3-4%)くらいで収まってしまいますので、
年俸ベースで、いくらあげたいです、と聞いてみるのもよいとおもいます。


方法② 役職手当をもらえるレイヤーの人が退職するときに、その枠へアサインされるように日々アピールしておく。


本当に、スキルがあったら、部長の枠などに空きがなくても、部やチームを新設してアサインされるる人もいると思うのですが、なかなか難しいです。

多くの部長やリーダーアサインというのは、役職をもった人の退職タイミングに訪れると思います。
部長レイヤーの人が、辞めなければそのポジションにはなれなかったけど、運よく辞めることになったから、そのポジションになった、という人は、数多くいらっしゃると思います。

日頃のアピールが足りないと、せっかく部長の枠があいても、上位レイヤーの管掌取締役の方が、部長兼務したりしてしまうので、そうならないように、「いつ部長にアサインしていただいても、業務遂行できますよ!」ということをアピールしておくことが大切だと思います。


方法③転職活動をして、他社で現職よりも高い年俸を提示してもらい、評価タイミングで、退職相談をする。


この方法は、ある程度、本当に転職してもよい、という時と、自分の担当業務が、「社内の人で替えが効きにくく、かつ採用しにくい場合」にしか使えないかもしれないのですが、
「転職先が決まりました」> 「給与UPするから考え直してほしい」というお話になるパターンは、存在するようです。
そして、しっかりとした会社であれば、あるほど、どのタイミングでも自由に従業員の給料をUPすることはできず、「評価のタイミングにあわせる」ということが重要となります。
相談された上長も「来月評価者会議があるから、そのときに、バーンと給与UPになるように調整するよ」みたいなことが可能な場合があります。

僕の例ですと、内定を受けた企業の想定年収よりも、30万UPの提示を受けて留意されました。(やることは変わらないのですが、一気に年収ベースで70万UPとなりました)
経営者からしますと、リプレイスの採用をかけると、エージェントフィーが確実に100万以上とびますので、エージェントフィー払うより、年収をあげて、残ってもらおうと、思ってもらえることもあると思います。
※ただ、一度辞めようと思ってから、再度モチベーション高く働くことは難しいのかもしれません。


以上となります。
僕は、今まで働いてきた会社で、営業不振となり、ボーナスカット、月給も10%カットなど、リストラが施工されたことがありましたので、給与がダウンしないだけでも、ありがたい、という気持ちもあるのですが、出来るのであれば、右肩あがりに、年収があがっていくと、人生のプランも立てやすいと思います。

結構がんばったけど、年収ベース1%UP、だとちょっと寂しい気がしますので、ぜひ、評価者になる人と、有効な関係を築いていただければと思います!

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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