おねショタ108式の102『レッスンウィズトランセンデンス』
とある超能力研究施設でのはなし。
組織の中核たるポストシンギュラリティコンピュータ、通称【M】により比類なき能力を秘めていると予測された少年。しかし能力の伸び悩みに直面し、ついには最高委員会に呼び出しを受けてしまう。
様々なカウンセリングと検査の結果、一般的水準からすれば十分に隔絶した能力を叩き出すものの、当初予測を満たさない。
そして立案されたのは、【M】との直接的な対話接触を含めた異例の訓練をするという計画だった。
少年はシックスナイン分現体……即ち【M】の全出力中99.9999%を割り振られた有機アンドロイドと施設最奥部の特別領域で相対する。その姿は天使にも悪魔にも、女神にも邪神にも見える姿だった。そして事実、能力はそれに近い。
ただし、M(マザー)というより、少年には姉のように見えたのだが。
分現体の存在を維持するため時間空間共に拡張された領域で、二人は超能力開発の基本から拷問じみた過酷な訓練までひたすら繰り返し、能力強度は壁を超え上昇し始める。そして長い長い一日の最後、彼女は能力の最後の一コマとして、より高いレベルの身体接触を求める……。
資料費(書籍購入、映像鑑賞、旅費)に使います。