プロメテウスの蜘蛛の糸
ゴブリンたちを長柄の斧でぶった斬る。斬るのはこいつの頸ぐらいが限界だ。それ以上は反対側で撲殺することにしている。斬る、斬る、撲殺、斬る、斬る、撲殺。
「ユ、ユウちゃーん! 助けてくれー!」
「あっハイ只今ァー!!」
などと楽しいビートを刻んでいたら、いつの間にか今日の雇い主 荒木さんが極太の糸に絡め取られていた。手繰り寄せられつつある荒木さんの頭上の糸に向けて私は腰のナタを投擲。切断できた。荒木さんは落下してギャンと再び悲鳴を上げるが、四つん這いでなんとかこちらへ逃げてく