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オンライン英会話で非ネイティブ講師をおすすめする理由

今年のGW何もすることないな、暇だな、文章書こ‼ となってnoteに登録したはいいものの、中々文章がまとまらずすっかり熟成下書きになってしまいました……。
まともな記事一発目は英語学習に関するあれこれです。

さて、かつて例のなかった自粛GW、この膨大なおうち時間を学習に充てた方もいらっしゃるかと思います。今やオンライン受講が当然の時代、私も何かしようかなと考えた時に、ふと数年前に受けていたオンライン英会話のことを思い出しました。
久々に公式サイトにアクセスしてみると、私が受講していた頃より結構料金が高くなっている……しかも、ネイティブ講師と非ネイティブ講師でプランの料金に大きな差が。
非ネイティブ講師のプランは約6,500円/月なのに対して、ネイティブ講師の場合は約16,000円/月(いずれも1レッスン25分/日のプラン)。

値段が高いということは、それだけ価値があると見なされているということ。この英語学習に於けるネイティブ信仰って何なのかしら? 倍額以上の価値とは?
以下はこの点に関する私個人の経験を踏まえた考えです。
(ちなみにこんな記事を書くと英語できる人っぽいですが、私自身思いっきり発展途上の学習者です)

どんな場面で英語を使うの?

本題に入る前に、まずは「英語を学ぶ目的」を明確にしましょう。留学がしたい、海外旅行で困らないように、仕事で必要、外国人のパートナーが欲しい、趣味で……等々、人によって目的は様々だと思います。

私の場合は、現在英語対応ありのITサポートの仕事をしているので、必然的に英語の技能が求められます。英語で問い合わせ電話の対応をすることがあるのですが、相手はほぼ非ネイティブの英語話者です(三年近く働いて一回しかネイティブにあたったことがありません)。しかも出身地はフランス、ドイツ、タイ、中国、インド等、実に様々。つまりそれだけ多様なアクセントの英語に触れる機会があるということです。明瞭で聞き取りやすい英語ユーザにあたることもあれば、何を言っているか全くわからず、何とか拾えた単語を頼りにひいこら相手の言っていることを推理する、みたいなことも度々です。

非ネイティブ講師をおすすめする理由①
「色んな」英語に触れられる

さて、前段で早々に気づかれた方もいるかもしれませんが、見出しの通りです。
現在英語話者の人口は約15億人、その中の75%が非ネイティブ話者だと言われています。明確な出典を見つけられなかったので信憑性はなんとも……ですが、仕事にせよ海外旅行にせよ、本当に英語圏の中だけで完結するということは今やかなりのレアケースなのではないでしょうか。

私がオンライン英会話を受講していた当時、主に東欧やフィリピン出身講師のレッスンを受けていました(フィリピン講師ってネイティブに入らないんですかね?)。いわゆるアメリカ、イギリス英語とは違うイントネーション、表現の仕方。コミュニケーションに苦労する先生もいましたが、非ネイティブ英語話者を相手にするような職業についた今はいい経験だったなと思います。私が退会する直前にはアフリカ出身の講師が増えてきていたので、今は出身国が更に多様になっているかもしれません。

非ネイティブ講師をおすすめする理由②
「英語学習者」としての先輩

私が非ネイティブ講師をおすすめする一番の理由がこの②です。①と違って英語を学ぶ目的問わず、すべての英語学習者に当てはまると思っています。

非ネイティブということは彼らも私たちと同様、かつては英語学習者の一人だったということです。イチ学習者から他人に教えられるほど英語に習熟した彼らに、私は実際どうやって英語を学んできたか、学習方法のアドバイスやモチベーションの保ち方など、後輩として先輩に相談するつもりで会話をしていました。目的を共有するものへの共感か、皆さんとても真摯に向き合ってくれたように思います。「学習者の気持ちを分かってくれる」というのは非ネイティブ講師ならではのアドバンテージではないでしょうか。

ちなみに、私は彼らに相談する中で初めて「英語脳」というものを意識するようになりました。なぜなら皆揃いも揃って「英語を話すときは頭の中でも英語で考えている」というので……日→英で訳しながら話しているうちはまだまだなんだな~と実感したのを覚えています。以来、「英語で考えながら英語を喋れるようになる」というのは私の具体的な目標になりました。

「ネイティブ信仰」なんて揶揄したけれど……

勿論ネイティブに倣うべきところはたくさんあります。思うに、発音は絶対ネイティブのそれを踏襲すべきです。
英語学習者であれば「英語はあくまでコミュニケーションツール。英語を使って何をしたいかが重要」という言葉を聞いたことがあるかと思います。それは本当にそうで、コミュニケーションツールなのであれば、相手に自分が何を言っているか分かってもらう必要があります。そして殆どの英語学習者が米国や英国などの動画や教材で学習していることを考えれば、ネイティブの発音に近づけば近づくほど相手にとって理解しやすい英語になっているということです。

ただ、発音て必ずしも講師からマンツーマンで習わなきゃいけないものかしら? とも思うのです。これだけインターネットが普及してネイティブスピーカーの動画や音声がそこら中に転がっている時代に? 英語に限らず他言語の習得に欠かせないのは地道な反復練習だと思っています。日常的に練習を行い、ネイティブ講師とのレッスンでは「教わる」というより「チェックをしてもらう」という使い方がいいのではないでしょうか。

また、特定の英語圏に移住したい、その英語圏の文化や慣習に興味がある、仕事でやりとりする相手が米国、英国やカナダ出身だ……等の目的で学んでいる人たちはやはりネイティブとの会話、情報交換が大事なんだと思います。

重ねてになりますが、英語はあくまでツール。学習する目的が一番重要なのだと改めて思います。もし漠然と「何となくネイティブの方がよさそう」というだけの理由で講師を選んでいたのであれば、一度自分の目的を明確にしてから、改めて一考してみるのもいいのではないでしょうか。

※トップ画像は フリー素材ぱくたそ(www.pakutaso.com) 様からお借りしました

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